【源氏物語】見てきた。

今日は1日オフ!
TOHOシネマズが1000円の日なので、2,3本見るつもりで朝から出かけました。
…他にやること無いのか自分。
1本目。朝9時台から【源氏物語~千年の謎】。
まぁさすがに源氏物語はなんとなーく主要登場人物と粗筋は知っているので、
『安心してみられる1本』のつもりで行ったのですが…


今回は【源氏物語】だけを映像化したわけではなく、作者の紫式部・中宮彰子・藤原道長らが登場する『現実』パートと光源氏らが活躍する『物語』パートが交錯するというメタな構成。
物語パートのヒロインは桐壺、藤壺、葵の上、六条御息所、夕顔だけ。
このうち、嫉妬から生き霊を生じ夕顔と葵の上を死に追いやる六条御息所の姿が、紫式部自身の抱える心の闇を表していると捉えられています。
最初のうちは単に現実世界での出来事と物語の上での出来事が並べられるだけなのですが、六条御息所の生き霊を現実世界の人物であるはずの安倍晴明が調伏しようとするあたりから2つの世界の境界があいまいになって…
…と書くと、ものすごく面白くなりそうな気がするのですが。
なんだか、盛り上がらない。
原作の粗筋を知った上で見ているせいかなぁ、とも思ったのですが…
粗筋どころか台詞まで憶えるほど観てもまだワクワクできる映画もあるしなぁ…。
女の人が押し倒されるシーンはこれで何回目だっけ…とか(←ホントに多い。冒頭のシーンでなぜか紫式部まで押し倒されてる)。
田中麗奈って、いつの間にか『盛りを過ぎた女(本編中で六条御息所が自らを表した台詞)』の訳をやるような歳になったんだなぁ…とか。
東山紀之って、いつの間にか若きプレイボーイ・光源氏ではなくて孫が産まれる藤原道長の役をやるような歳になったんだなぁ…とか。
安倍晴明がなぜかひょうきんそうだなぁ…とか。
物語と違う方向にばかり意識が行ってしまいます。
不自然なほど鮮やかな色彩。
BGMを最小限にし、川のせせらぎや衣擦れなどの『小さな音』まで聞かせる音響。
…たぶん、画も音もアーティスティックであることを意図しているんだなぁ…。
…と思うのですが、観客が『そういう意図』を先に感じてしまうのは、
いまいちアートになりきってないということのような気も。
なにより痛いことに、光源氏役の男の子があんまり上手くない…
パンフではスタッフや共演者から絶賛されてましたが。
~~
というわけで、『イマイチ』でした。
※○川の実写映画って毎度イマイチという感想になっているような…
※なんつーか、演出のクセが僕の好みに合ってないのかもしれません。
まぁ、新旧イケメンが観たい人にはいいのかな。
ちなみに観客は9割以上女性でした。20歳前後から僕より歳上と思われる人まで世代は幅広かったのですが。
…平日の朝からの回なので僕くらいの年齢の男性が映画館にいる方が異常ですが。

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