最初の写真は、舞台下手奧に立って舞台端中央の方向を向いて撮影したものです。
右手奥にのびる通路が、ほぼ花道に平行しています。
写真左半分を占める丸い構造は舞台中央にある回り舞台(ターンテーブル)の構造。
回り舞台は直径4間(4けん=7.27m)、
中心は八角形の真柱で受け、周囲は24角形に配置された保持器で支えています。
保持器には樫のコロが組み込まれ、軽く回転するようになっています。
(この写真でいうと天井のスキマの位置)
本番では、周り舞台上に大勢が乗っていても4人程度の人力で回せるそうです。
迫り。
これも人力で操作。
通路。周囲を石で囲まれた地下室だけにひんやりとした空気。
客席を支える土台。
客席床は水平ではなく、舞台近い側が低く遠い側が高く傾斜しているのが判ります。
地下通路を抜けるといきなり入口ロビーに出ました。
まぁ、いろいろ迂回するように作るには建物が小さいか…。
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再び客席に戻って、今度は2階席へ。
西桟敷(上手側2階)中央のこの席は、皇族が観覧する際につかわれました。
いまはこの通り腰を下ろして見ることもできます。
前の記事のも載せた写真ですが、右側にある『金比羅大芝居』と書かれた看板の真下の席がそうです。舞台は正面の席からの方が見やすいのになぜここが特別扱いされているのか?と不思議に思うのですが…
花道を歩いて来た役者が舞台に上がるところでの見得(=舞台用語では決めポーズのこと)が一番良く見える(役者がこの席を向いてポーズを取る・一礼する等)のだそうです。
そういえば、海外のオペラハウスのロイヤルボックスもこのあたりですね。
【青田組】。正面2階席です。
舞台全体を見渡すのならここが一番見やすいのですが、意外にもここが一番値段が安いのだそうです。花道が見にくいってことかな…。
2階席から客席と舞台全体を見てみました。
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というわけで…
『舞台』と『昔の機械技術』の両方に興味のある人間にとっては、
最高に面白い見学スポットでした。
これはオススメ。