土浦城の次は笠間城へ…行く前に、乗換駅の友部で途中下車。
筑波海軍航空隊記念館を見学しました。
筑波海軍航空隊記念館について
筑波海軍航空隊は、昭和13年(1938年)に霞ヶ浦航空隊から独立した海軍の航空隊です。主に戦闘機の操縦訓練を行う隊でしたが、太平洋戦争末期には特別攻撃隊の訓練も行われました。
戦後、航空隊施設(友部飛行場)跡地は茨城県立友部病院となり、旧司令部庁舎は病院管理等としてそのまま利用されました。平成23年(2011年)、友部病院が茨城県立こころの医療センターと改称して病棟は新しい建物に移転。旧司令部庁舎は解体されることになりましたが、映画『永遠の0』のロケ地として使用されたことをきっかけに期間限定で筑波海軍航空隊記念館として公開。その後公開期間が延長され、平成30年(2018年)にリニューアルして恒久施設となりました。
筑波海軍航空隊は国内に現存する軍事施設遺構では最大級の規模です。敷地内には旧司令部庁舎の他にも遺構が点在しています。また旧司令部庁舎は先述の『永遠の0』の他、『アルキメデスの大戦』など戦時中を舞台にした映画の撮影にたびたび使用されています。
筑波海軍航空隊記念館の最寄り駅はJR友部駅です。
友部駅は予想より大規模できれいな駅舎でした。駅前には立派なロータリーがありますが…写真の通り人がほとんどいません。
友部駅よりバスで10分とかからず、筑波海軍航空隊記念館に到着。
バス停名はこころの医療センター、医療施設の敷地内です。
では早速展示館の中へ。
記念館
1階
1階ラウンジに展示されている零戦21型の機体後部。ソロモン諸島で回収されたものだそうです。ラウンジ内には飲料自販機もあります。
機体の内部構造が判ります。
零戦52型のラジコン。筑波海軍航空隊記念館のオープニングイベントで記念飛行を行ったものだそうです。
僕が行った時には、イベントスペースで『アルキメデスの大戦』関係の展示を行っていました。
こちらは漫画原画展示。なんと撮影可!漫画版未読ですが映画は興味深く鑑賞しました。展示されている原画には台詞が入っていないのですが、映画版の対応するシーンがどこだかだいたい判ります。
原画と映画小道具のコーナー。
櫂少佐(演・菅田将暉)の剣などが展示されていました。
階段
2階展示室にむかう通路・階段には、旧海軍機の写真が並んでいます。
三菱・零式艦上戦闘機。いわゆるゼロ戦、その名を知らない人はいないのではないかと思われる、海軍を代表する名機です。
三菱・一式陸上攻撃機。長大な航続距離と機体の大きさに似合わない軽快な運動性で太平洋戦争初頭は活躍しましたが、防弾性能の低さから連合軍パイロットには『ワンショットライター(=一発着火ライター、被弾するとすぐ炎上するということ)』という不名誉な名で呼ばれたことでも有名です(ただしこの呼び名には異説あり)。
川西・局地戦闘機『紫電』21型、通称紫電改。零戦に次いで有名な海軍戦闘機だと思います。重武装・高性能な機体で、架空戦記モノや太平洋戦争をモチーフにしたゲームなどではほとんど無敵の扱いになっていることもあります。生産数は400機ほどと1万機を超えた零戦に較べてはるかに少なく、国内での現存機体はたった1機、国外ではアメリカに3機あるだけです。
踊り場には旧海軍機の模型が。
2階
2階展示室には基地時代の隊員の生活に関する展示があります。
海軍の士官用外套と三種軍装。
勲章など。
いろいろ寄せ書きされた日の丸。
特攻隊員の遺書だそうです。
次は旧司令部庁舎へ。
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