北ルート
本丸の売店で資料や記念品を購入した後、北ルートに進みます。
天守を南側から。大天守の出入口が附櫓になっているのがよくわかります。
本来は大小天守が建っているのが本丸の西端で、それ以上は進めないのだと思うのですが、現在は西隣の曲輪に移動できるように橋が設置されています。
天守を西側から。この写真を撮影している天守の西側にある曲輪は、加藤清正の重臣・加藤平左衛門の屋敷があったことから平左衛門丸と呼ばれています。
平左衛門曲輪には横手五郎の首掛け石が置かれています。『凹』の形をしていて、たしかに首にかけやすそうな気もしますが、高さ1.7m・重さは1,800kgもあるそうです。とても1人で運べるものとは思えません。
…実はこれは本丸御殿中庭の手水鉢の台石で、もとは『回』の形をしていたのが、西南戦争の火災で破損してこのような形になったのだそうです。どのタイミングで横手五郎の伝説ができたんだろう…。
平左衛門曲輪北西にある宇土櫓。現存建築の五階櫓で、並の城なら天守にも匹敵する規模です。
よく観ると左下の部分にカバーが掛けられています。もとはここから写真左手にむかって続櫓が接続していましたが、熊本地震ですべて倒壊してしまいました。宇土櫓も被害を受けています。
有料エリア外
北ルートももう出口です。写真左奥、道が折れ曲がった場所には2003年に西大手門が復元されたのですが、熊本地震で被害を受けて解体されてしまいました。いずれ復元されると思いますが…。
そのすぐ近く、ここには元太鼓櫓がありました。西大手門と同じく2003年に復元されていたのですが、地震で石垣が崩れてしまったため櫓も解体されました。いつかまた復元されると良いのですが。
水が溜まって浅い水堀のようになっていますが、本来は空堀のようです。
このように、崩落した石垣や倒壊した櫓が残っている場所もありました。地震による被害規模の大きさを思い知らされます。
ここは二の丸跡です。建物は現存も復元もなく、広場になっています。
イベントなのかテントが張られていますが、そのはるか先まで広がっています。
まとめとデータ
以上で今回の熊本城の見学は終了です。ごく一部の公開とはいえ元が非常に大規模な城のため、見応えはありました。とはいえ、まだ見られていないエリアが多いので、復旧がすすんで見学可能箇所が増えたらまた来たいと思います。完全復旧は2037年、15年後の見込みとのことで…それまで旅が出来る体調を保っていると良いのですが。
熊本城のデータ
Webサイト | 熊本城公式サイト |
地図 | Google Map |
アクセス | 桜町バスターミナルまたは『熊本城・市役所前』電停より徒歩10分 |
100名城スタンプ | 北口発券所、南口発券所 |
開館時間 | 09:00-17:00(16:30最終入場) |
休館日 | 不明 ※特別公開なので、復旧工事の進捗などによって公開期間変更があるかもしれません |
入場料 | 大人800円、小人300円 ※わくわく座、熊本博物館との共通券あり |
備考 | ・駐車場は複数、合計500台分以上あるようです ・トイレは南北発券所付近、本丸御殿南側外、平左衛門丸にあります ・飲料自販機は見当たりませんでした ・南ルート高架通路と天守内にはエレベータがあるので、急な階段を上れない人でも見学可能です。 |
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