箱根旧街道

今日の最大のイベントは。
『箱根旧街道石畳を歩いてみる』
ことです。
箱根湯本駅近くからずっと歩くコースもあるのですが、今回はバスで少し登った『畑宿』の一里塚をスタート地点として選びました。


まずは畑宿バス停まで。
周辺に寄木細工の店がいくつか並んでいるので見学。
バス停からすぐの、
旧街道入口.jpg
この細い道(階段と店の間)が、旧街道の入口です。
入ってすぐの所に、
旧街道一里塚.jpg
畑宿一里塚。この場所が江戸から23里だそうです。
塚は直径9mの円形。
2つ並んでおり、その間からいよいよ旧街道の石畳が始まります。
旧街道石畳.jpg
石畳に入った途端、周囲は暗くなります。
夏の日よけにはよかったのでしょう。
写真だとよくわかりませんが傾斜もかなり急です。
部分的に20%以上になっていると思います。
と、200mくらい歩いたところで車道に抜けてしまいました。
旧街道七曲がり.jpg
あれ?これで終わり??
…終わりではありません。
このあと車道に沿って『七曲がり』を昇った後、再び石畳の道に入ります。
ここは傾斜10%の坂が800mも続きます。
途中に休める場所がないので『ここが一番キツイ』という人もいますが、舗装された道なので僕にはむしろ楽に感じます。
旧街道橿木坂.jpg
この『橿木坂』から車道を離れることになります。
今は階段になっていますが、昔は東海道最大の難所の1つだったそうです。…階段としてもかなり急なもので、しかも100段以上延々と続いています。正直、キツイです。ダイエットしてから来ればよかったと後悔後を絶たず。
このあたりでスタート地点から1km。
真っ直ぐ元箱根方面へ向かう道と、見晴らし茶屋に寄る道とに分岐しますが、今回はまっすぐ元箱根へ。というか、既に寄り道している余裕がありません。
(後で調べたら、実はそれほど距離に差はありませんでした…)
少し進むと『元箱根3,000m、甘酒茶屋1,300m』の標識。
旧街道元箱根まで3000m.jpg
甘酒茶屋までたどり着いたら、名物の甘酒を飲むんだ。
もうそんなことしか考えていません。
景色を楽しむ余裕?そんなものはとうの昔に消えています。
…そもそも並木のせいで進行方向の道以外の景色なんか見えません。
そこから700m。
ひたすら歩き続け。
難所の1つ、『猿滑り坂』を登って再び県道に出ます。
合流地点がちょうど『猿滑り坂』バス停のすぐそば。
フリーパスでバス乗り放題だし…
…悪魔の囁きが聞こえます。
が、とにかく甘酒茶屋まではあと600mほどのはず。
せめてそこまでは頑張ろう…。
普段なら600mなんて『歩いた』うちに入らないほどなのですが。
この時はバス停から最初の1歩踏み出すのになんと気力の要ったことか。
旧街道猿滑り坂そば.jpg
再び急な階段を上り、、、
でもここを登り切るとしばらく舗装された道なので楽に歩けました。
そして、、、
旧街道甘酒茶屋.jpg
甘酒茶屋に到着!
ここまでの所要時間はちょうど1時間、スタート地点からの道のりは2.3km前後。
予定の行程の半分を過ぎたところです。
甘酒茶屋に入り、名物の甘酒を試してみます。
甘酒安倍川餅.jpg
本当は甘酒だけのつもりだったのですが、他の人が食べている安倍川餅が美味しそうだったので僕も注文してしまいました(笑)
甘酒は箱根フリーパスで50円割引の350円、安倍川餅は450円。
とても優しい味の甘酒でした。
旧街道を歩くなら、ここを素通りするのは勿体ないですね。
なおアルコール分はごく少なく、子供でも飲めるとのことでした。
~~
さて。
歩いている途中から、なんだか暗くなってきたと思っていたのですが。
甘酒を飲んでいる間に、とうとうポツリポツリと雨が降り出してしまいました。
これで、後半を諦める口実が出来た…。
…正直、なんだかホッとしました。
情けない話ですが、あと1.7kmを歩くのはつらいなぁ、と思っていたのです。この後は比較的なだらかな道が続き、後半はゆるい下りにさえなるのですが…この時点ではそんなことは頭に入っていませんでした。
というわけで、雨を口実にここで企画は中止。
甘酒茶屋前のバス停からバスに乗って元箱根へ。
~~
今回は途中で諦めてしまいましたが、これで様子が(身に染みて)わかったことですし、いつかきっと準備をきっちり整えて再チャレンジしたいと思います。
それとも、インチキして逆コース(下り)を行くか…

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