韮山反射炉

沼津旅行2日目、午前中は 韮山反射炉 の見学です。2017年に見学した山口県の 萩反射炉 は試作品であり実際に使用されたことはないのですが、韮山反射炉では大砲が生産され、江戸湾の砲台(お台場)に設置されました。 稼働した反射炉で現存しているのは国内でここだけ、という非常に貴重な遺構です。

伊豆長岡

韮山反射炉の最寄り駅は、伊豆箱根鉄道駿豆線の伊豆長岡駅です。

1日目に訪れた淡島マリンパークと同じく、人気アニメ・ゲームの『ラブライブ!サンシャイン!!』の主な舞台となっている内浦地区への最寄り駅でもあるため、駅全体が全力でラブライブ・サンシャイン推しです。

駅待合室には実物大?の高海千歌(ラブライブ!サンシャイン!!の主要登場人物の一人)スタンドがあったり、

駅前には松浦果南(同じくラブライブ!サンシャイン!! の主要登場人物の一人)のタクシーが止まっていたり。

韮山反射炉

伊豆長岡駅から韮山反射炉までは1.8km。上り下りはなく、交通量も少ないので、歩いても20~25分程度です。分岐には案内板もあるので迷いません。この写真はちょうど中間地点あたりかな。
どうしても20分歩くのがイヤな方は駅からタクシーが利用できます。話のタネに果南タクシーに乗ろうかちょっと迷って、結局歩きました。

途中の橋の柵ですが、よく見ると反射炉の煙突形でした。斜めの部分は大砲かな。

到着。奥に反射炉の煙突が見えていますが直接そこには行けず、先に左の ガイダンス施設 を見学してから行くようにコースが設定されています。

ガイダンス施設

ガイダンス施設には展示室と映像ホールがあります。

展示室はこんな感じ。ここだけではありませんが、全部足してもそれほど広くはありません。

このパネルには大砲の材料が解説されています。

臼砲きゅうほうという、砲身が非常に短い砲の一種。明治41年(明治41年)の保存修理の際に陸軍から払い下げられたもので、韮山反射炉で作られた物のようです。

映像ホールでは反射炉の構造や使われ方の映像を観られます。なかなか面白かったのですが見ていたのは僕しかいなかったな…。

反射炉

ひととおり予備知識をつけたところで反射炉へ向かいます。

いよいよ遺構の見学へ。桜がまだ残っていてなかなか見栄えのする光景です。

韮山反射炉公園全景です。

遺構は、特徴的な形状のえんとつのついた炉本体しか残っていないのですが、かつてはこの公園全域に大砲を作るためのいろいろな施設があったそうです。

えんとつの高さは15mもあります。

煙突の下の出っ張りのように見える部分が炉本体です。
左の小さな四角い穴は燃料を入れるための焚口、右の上辺が丸みを帯びたやや大きな穴は精製する粗鋼を入れるための鋳口です。

この部分には炉に通じる穴が4つあります。一番上の四角い穴は溶けた鉄をかき混ぜたりサンプルを取り出したりするための方孔、中ほどに並んだ二つ並んだ丸い孔のうち、左の少し高い位置の穴は溶けた鉄の上部にたまるスラグ(不純物)を取り出すための出滓口しゅっさいこう、右の少し低い位置の穴が精製した鉄を取り出すための出湯口しゅっとうこう、写真では見難いですが、最下部にある弓形の穴は通風口です。

少し引いた位置から。韮山反射炉にはこのような炉が4セットあることがわかります。
手前の正方形の領域は鋳型を置く鋳台です。

周辺の展示物

公園の片隅には、この反射炉で作られた大砲の模型が展示されています。
右がカノン砲、左が臼砲です。

この池のあたりには、かつて水力を利用して砲身をくりぬく作業場である本錐台小屋があったそうです。

反射炉のすぐそばを流れる古川は、かつて工作機械などの動力に使われていました。

古川にかかる橋の柵は砲弾の形を模しているのでしょうか。
韮山反射炉が稼働していた時代の砲弾は球形ですが。

売店の前にある銅像は、韮山反射炉を建設した江川坦庵えがわ たんあん/たんなんです。江川坦庵(江川英龍えがわ ひでたつ)は江戸時代後期の伊豆韮山代官で、海防のため反射炉を建設することを上申した人物です。

データ

Webサイト伊豆の国市による韮山反射炉の紹介
伊豆の国市観光協会による韮山反射炉の紹介
Google Map韮山反射炉
開館時間3~9月:09:00~17:00
10~2月:09:00~16:30
休館日毎月第3水曜
入場料大人500円、児童・生徒50円

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