弘前には昔から洋館が多く、先の記事で紹介した旧弘前市立図書館や東奥義塾外人教師館はその代表格です。
しかしこれらのように保存されている建物ばかりではなく、歴史の中で失われてしまった建物も当然数多くあります。
というわけで、旧弘前市立図書館の裏手に、過去に存在した弘前市内の建築物のミニチュア模型が展示されています。
【かくは宮川デパート】
東北初の本格デパートとして開店。
完成当時は4階建ての洋館で、エレベータが珍しく人気を集めたそうです。
昭和53年に閉店。
【旧弘前市役所】
一見西洋建築ですが、よく見ると屋根が入母家、外壁は下見板貼りと伝統的な日本木造家屋の建築技法を用いている和洋折衷な建物。
市役所のバルコニーでオペラを歌っている人がいましたw
市長さん?
これは失われた建物ではなく、先ほど本物の中を見た【旧弘前市立図書館】。
本物がある場合でも、全体を俯瞰できるという模型独自の価値があります。
【旧青森銀行記念館】
青森県初の銀行、旧第五十九銀行本店本館として建築。
これも防火のため土蔵造りを取り入れるなどした和洋折衷建築だそうです。
いまでも建物が現存しており、八戸駅へ戻る途中に実物を見ることができました。
【弘前昇天教会聖堂】
イギリス国教会の伝統を受け継ぐプロテスタント系教会。
日本にあるとは思えない洒落たイギリス積み煉瓦造りゴシック建築。今回は観に行けませんでしたが、いまでも建物が現存しているそうです。
【日本基督教団弘前教会堂】
ノートルダム大聖堂をモデルにした、東北で初めてのプロテスタント系教会。フランスゴシック風双塔形式の建築。
他にもいろいろな建物のミニチュアが展示されています。
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これも追手門広場です。
たぶん見学自由。