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海上自衛隊佐世保史料館(セイルタワー)

平戸から佐世保に戻って昼食
次の目的地は、
海上自衛隊の佐世保史料館、通称【セイルタワー】
旧海軍の創設期から現在の海上自衛隊まで、日本の海上軍事力の歴史について展示されています。


セイルタワー.jpg
建物の1~2階の部分は、旧海軍時代に海軍士官の懇親、外国海軍士官の接待などに使われた【佐世保水交社】の建物を修復した物だそうです。
入館したら、まずはエレベータで最上階へ。
下の階におりながら見学すると、歴史を追って見ていくことができるようになっています。
(以下、館内撮影禁止なので写真は一切ありません)
【最上階・展望室、映像ホール】
展望室からは佐世保港が見られます。自衛隊や米軍の艦船が見えることも。
僕が行ったときはイージス艦(たぶん【こんごう】)が停泊していました。
映像ホールでは現在の海上自衛隊の活動を紹介する広報ビデオを上映しています。
…そういえば、普段は報道などでは不祥事が起こったときくらいしか話題にならないですね。警察は【密着24時間】なんていう番組がちょくちょくあるのに。こうして本来の活動の様子を見るのはもともと自衛隊に好意的な人たちばかりというのがなんとも。
【6階・幕末期、海軍創設】
長崎海軍伝習所創設期の様子を、ジオラマや史料を交えて展示。
日本は四方を海に囲まれているにもかかわらず、江戸時代までは海上戦力は軽視されていたようですね。開国と前後してようやく外国からの脅威と海上防衛の必要に気付き、大あわてで戦力を揃えていく様子がわかります。
【5階・明治・大正期、日清・日露戦争】
この種の展示では必ず話題に出てくる『日本海海戦(対ロシア・バルチック艦隊戦)』をはじめ、日清・日露戦争での主立った海戦についての展示や、参加艦艇の模型などがあります。
旧日本海軍がもっとも輝いていた時期でしょう。『結果として勝った/負けた』から、というのもあるのでしょうが、第二次世界大戦当時よりもこの時期の方が軍事・政治ともに『先を見る目』があったような印象を受けます。
【4階・昭和前期、太平洋戦争】
太平洋戦争の主立った海戦の顛末、旧海軍の制服や備品などが見られます。
開戦当初の半年程度以外、ボロ負け続けなのがよく判ります。普通、戦力の1~2割を失えば『負け戦』といわれるのですが、日本は戦力の1~2割しか残らなかったという大惨敗です。
【3階・海上自衛隊創設】
太平洋戦争終結後しばらくたって…
日本近海に残された機雷掃海任務に始まり、米軍から供与された古い駆逐艦で海上警備を行うなど、次第に日本の海上装備が充実していく様子が展示されています。
掃海については、呉で見た内容とも重なりますね。
【2階・現代の海上自衛隊の装備】
最近の海上自衛隊の活動内容についての展示があります。
ビデオやPC端末による資料閲覧、装備(武器)の模型なども。
図書室もありました。
【1階・企画展示】
そして1階まで戻ってきました。
なぜか魚雷のカットモデルがおいてあります。
あとは小さな売店と休憩スペースが。
…呉の【てつのくじら館】ではオリジナルのキーホルダーなどがあったのですが、ここは佐世保オリジナルのグッズはなかったようです。残念。
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というわけで、日本海軍・海上自衛隊の歴史全体にわたってひととおり学べるのですが、、、ここを見に来るような人にとってはすでに知っていることばかり、のような気もします。
とはいえ、幕末から太平洋戦争終結までの日本海軍全史をまとめて見られたのはよい経験でした。
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【海上自衛隊佐世保史料館(セイルタワー)】
http://www.mod.go.jp/msdf/sasebo/butai/seil/shisetsu_page2.htm
所在地:長崎県佐世保市上町8-1
交通:西肥バス・佐世保市営バス【元町市立総合病院前】下車すぐ
    ※徒歩だと佐世保中央駅から10~15分、佐世保駅から20~30分です。
開館時間:9:30-17:00(最終入館16:30)
休館日:毎月第3木曜、年末年始
入館料:無料
見学所要時間:90分~2時間

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