明石城址の次は明石市立天文科学館です。 明石市立天文科学館は、日本の標準子午線である東経135度線の上に立てられた16階建てのタワーと大型プラネタリウムをもち、地方の市立施設としてはかなり規模が大きな施設です。
館外・エントランス
明石市立天文科学館は明石城東の丸から歩いて10分ほどですが、最短コースと思われた道はやたらと上り下りが多くくねくねとまがっていて地図上の距離以上に疲れました…。
到着は開館10分前の9:20でした。
写真は入口近くに設置された水時計です。針が指しているのは9時少し前にみえます。30分くらい遅れていますね(苦笑)
水時計の台座の下から伸びる、地面に描かれた線は…東経135度を表す線でした。
0930開館。一番乗りしてしまった(笑
エントランスにおかれていた顔出しパネルはシゴセンジャーというそうです。天文科学館のイメージキャラクター、なのかな。
3階展示室
天文関係コーナー
展示室は3階にあります。
まずは宇宙に関するコーナー。
天文コーナーの太陽系模型の下には光るマンホールがあります。これと同じものが、市内の子午線上に設置されているそうです。
天体望遠鏡など。
ロケットや人工衛星のコーナー。
太陽系の惑星表面の立体模型。一部分だけですが火星などの表面の凸凹を触って確かめられます。
昔の天体観測施設の模型が並んでいます。
エジプトのピラミッド…4面が正確に東西南北を向いていて、角度の誤差が最大でも5分程度とか。
イギリスのストーンヘンジ…夏至の日の出の方向を表す意思があるとかなんとか…
インドのサムラート・ヤントラ…前の二つと比べるとずっと新しく、建設されてから300年弱。実物も現存。高さ27mもあるそうです。時刻を誤差2秒で観測できるとか。
時計関係コーナー
こちらは『時』に関する展示室。いろいろな時計の動作原理を解説する模型が並んでいます。
直前まで人がたくさんいたのですが、ちょうど子供向けのプログラムが始まったらしく一斉に親子連れの姿が消えました…。
天文科学館のシンボルとなっているタワーの大時計をはじめ、館内の時計を制御する親時計だそうです。故障に備えて正副2台あります。
子午儀という、天体が子午線上にくる瞬間を観測する機材。
4階(屋上)
4階には休憩室があります。この奥はキッズルームになっています。
4階以上の部屋があるのはタワー部分だけで、メイン展示室の真上は屋上になっています。
屋上には人間日時計があります。9月なら『9月』と書かれたマークの上に立つと、自分の影が時刻を指すというなかなか面白いもの…なのですが、この日は曇りで影が出ず。残念。
2階プラネタリウム
プラネタリウムの上映開始時刻が近づいてきたので、2階へ。
プラネタリウムの入場待合室には投影機に付属している様々な機構の解説模型が。写真は惑星の運行を再現するための装置です。
中心にあるプラネタリウム投影機はドイツ製で国内最古級という歴史的価値もあるものです。1995年の大地震でも被害を免れ、開館以来60年近くに渡って稼働を続けているものだそうです。
13~14階展望室
タワー部分の13~14階は展望室になっています。
東京の感覚だと13~14階はあまり高いイメージではありませんが、天文科学館自体が市街地より一段高い土地に立っているため見晴らしがいいです。
このタワー部分はちょうど日本標準子午線(東経135°)の上に建っているそうです。
明石大橋は天文科学館から4kmくらいのありますが、意外に近く見えます。
16階天体観測室
この日は特別に、通常非公開の16階の天体観測室も見学できました。40cmの反射望遠鏡を備えたドームです。晴れていれば昼間の天体観測会を行う予定だったそうなのですが、曇りのため機材自体の見学となりました。
反射望遠鏡自体の構造が判るように筒を反対向きにして中を覗けるようにしてくれました。普段は星空に向いている側から覗いています。カバーもなにもなしで反射鏡が見えています。
もう1つ、天体観測室の隠れた見所は、、、
明石市民に親しまれたドームの大時計を裏側から見られることだそうです。
データとまとめ
明石が標準子午線の町であることに因んだ『時』と『天文』の展示で、楽しめる内容でした。
サイト | 明石市立天文科学館公式サイト |
Google Map | 明石市立天文科学館 |
アクセス | JR/山陽電鉄明石駅より徒歩15分 |
開館時間 | 9:30~17:00 |
休館日 | 毎週月曜、毎月第2火曜(祝日の場合は開館、翌日に振替)、年末年始 |
入館料 | 700円(高校生以下は生徒証などを提示すると無料) ※プラネタリウムも入館料のみで鑑賞可能 |
駐車場 | あり(有料) |
見学所要時間 | 展示室1時間~ |
コメント