稚内公園

ノシャップからバスで稚内市街地へ移動。
駅までは戻らず、【神社前】バス停で下車。


徒歩で稚内公園へ向かう場合、【北門神社】境内から登って行く遊歩道を利用するのが安全です。
稚内・稚内公園遊歩道.jpg
遊歩道の様子。階段と坂で約80mの高さを登ります。
ちょっと大変…といってもいつもの山登りに比べれば楽勝ですが。
稚内・稚内公園・花園.jpg
遊歩道の途中にある花壇。
この位置は車道からも見えますが、近くに車を停める場所はないようでした。
稚内・稚内公園・短歌の道.jpg
この遊歩道は【短歌の道】とも呼ばれているようで…
このように短歌の書かれた杭(?)が多数。
僕には短歌の出来なんかわからないのですが。
10分ほど登っていくと…
突然、【氷雪の門】の裏手に出ます。
稚内・稚内公園・氷雪の門2.jpg
【氷雪の門】。
樺太で亡くなった人々の霊を慰めるため、樺太の見えるこの地に建立。
『厳しい自然の中で生き抜いた人々を象徴する女人像、
  望郷の門、霊石を三位一体とする』(現地案内板より)
ものだそうです。
稚内・稚内公園・九人の乙女の碑.jpg
【九人の乙女の碑】
9人の乙女とは南樺太の真岡郵便電信局の交換台に勤務していた女性職員たちのこと。
太平洋戦争終戦直後、ソ連軍は樺太南部へ侵攻。
交換台の女性職員たちは、脱出の指示が出たにもかかわらず局に残り、
最後には全員が服毒自殺。
侵攻軍側であるソ連軍兵士でさえ、全員が持ち場についたまま絶命している彼女たちの姿を見て祈りを捧げたと伝えられています。
この碑は、その慰霊のために建てられたものです。
左手には9人の名前、
中央には最後の言葉とされている
『皆さん、これが最後です。さようなら、さようなら…』
の文が刻まれています。
とても哀しい話です。
文字通り『命を賭して職務を全うした』人々がいたことを知ると、
『命』『死』という言葉を軽々しく使うものではないな、と思います。
稚内・稚内公園から見下ろした稚内港.jpg
稚内公園より稚内市街地・稚内港を見下ろすとこんな感じ。
…5階建て以上建物はだいたいホテルですね。
ほぼ中央に移っているドームは温水プールでした。
稚内・稚内公園・樺太犬訓練記念碑.jpg
【南極観測樺太犬記念碑】
南極観測隊の犬ぞり隊の犬が稚内公園で訓練されていたことを記念した碑。
稚内・稚内公園・樺太犬供養碑.jpg
【樺太犬供養碑】
総和33年、悪天候のためやむなく樺太犬を南極基地に置き去りにするという事件がありました。
しかし翌年、次の越冬隊が南極基地に到着したとき、タロとジロの2糖だけが奇跡的に生き延びていた…というエピソードは、のちに映画化もされています。
この碑は南極で犠牲になった樺太犬の供養のために建てられたものです。
上の記念碑の犬は、ジロをモデルにしているのだそうです。
稚内・稚内公園・行幸啓記念碑.jpg
【行幸啓記念碑】
昭和43年、昭和天皇が稚内を行幸したことを記念する碑。
9人の乙女の悲劇を聞いて詠んだ御歌が刻まれています。
と、一回りして、あと一箇所【開基百年記念塔】に向かおうかな、とおもったのですが…
稚内・百年記念塔.jpg
はるか遠く!
しかも高さが…。
結論 :  無  理  (笑)
昔はロープウェイがあったのが、いまは廃止されてしまったそうで…
駅まで戻ってタクシーでも使うしかないかな…。
というわけで、今回は断念。
稚内・稚内公園・ゲストハウス氷雪.jpg
稚内公園内、ゲストハウス【氷雪】。
左と中央が店舗、右は無料の休憩所になっています。
稚内・稚内公園・熊ざさアイスクリーム.jpg
ゲストハウスで地元名物、熊笹アイスを購入。
さわやかな草の香りのアイスでした。

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