天都山周辺スポットの3つめ、【北方民族館】へ。
オホーツク流氷館から歩いて15分くらいだったかな。
坂を下っていくだけなので楽にたどり着けます。
入口に角錐があるという印象的なデザインの北方民族館。
その名の通り、アイヌやイヌイットなど北方民族専門の博物館の博物館です。
オホーツク流氷館はコンパクトな展示だったのですが、
こちらは思ったより広く展示品数も多くなっています。
展示室入り口にはいきなりマンモスの標本。
迫力。
常設展示の最初は、北方民族の衣装について。
いろいろな材質の衣装が展示されていて興味深いです。
これは魚の皮を使った服。
こちらは魚の腸を使った服。
薄くて丈夫にできるらしいのですが、作る時に臭ったりしないのかな。
これは一般的な動物の毛皮の服。
一番見慣れた感じです。
他にもお祭りの衣装だの族長の衣装だのいろいろ飾られています。
食器などの生活用品が色々。
これも実用的な物と飾りのようなものといろいろ。
イヌイットの竪穴式住居の模型。
寒冷地であることを活かした貯蔵庫や、冷たい外気が部屋の中に入らないようにするための工夫などがわかります。
精神文化関係。
宗教儀式のための装束、魔物のような形相のお面…さわ子先生がかぶっていたお面にソックリなものもありました。魔物なんていったら怒られるかな。たぶんシャーマンの装束です。
楽器類。
弦楽器、打楽器が多いですね。意外に笛の類があまり見あたらなかったような…。
弦楽器は弾いて音を出す物が多く、弓で擦るタイプのものはあまりないようでした。
展示品に触ることはできませんが、近くにある端末で主だった楽器の音・各民族の楽曲を聞くことができます。
弦楽器を使っているのにリズムがメインでメロディがない、というか音階が発達していないような印象でした。チョーキングのようにして音程や音色を変化させることはあるのですが。
狩猟の道具や船など。
素朴な物から装飾を施した凝った作りの物まで色々。
テニスラケットやスキー板のようなものがあるので『遊び・スポーツ』関係かと思ってしまいますが、これらはすべて移動のための道具です。テニスラケットに見えるのはかんじきの一種だそうです。
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要所要所に展示品の補則解説が見られる端末があり、じっくり見ていると相当量の知識が得られそうです。
数カ所では動画上映もあり楽しめます。
そもそも北方民族をテーマにした博物館はほとんどないので
(完全に北方民族専門を謳っているのは日本国内でここだけ)、
はじめて見る・聞く・知ることが多くあり、見応えがあります。
網走方面に旅行する場合はぜひ寄ってみることをオススメします。
【北海道立北方民族博物館】
http://hoppohm.org/
JR網走駅よりバス施設巡り線【北方民族博物館】下車すぐ(350円)
開館時間:9:30~16:30
休館日:月曜
入館料:一般450円、高・大150円、中学生以下無料