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飫肥城城下

小村記念館

飫肥城大手門から真っ直ぐ坂を下って、小村記念館へ。明治時代の政治家、小村寿太郎の生い立ちや活躍を紹介する博物館です。共通券で見学できます。

飫肥出身の小村寿太郎こむら じゅたろうは明治時代に外務大臣を2回、貴族院議員、駐英大使・駐米公使・駐露公使などを務めました。特に2度目の外務大臣時代には日英同盟の締結や日露戦争のポーツマス条約の締結など、近代日本史上重要な業績を残しています。
NHKドラマ『ポーツマスの旗』は小村寿太郎がドラマの中心としてがっつり描かれていました。演じていたのは石坂浩二さんでした。

小村記念館は、小村寿太郎没後80年を記念して平成5年(1993年)に開館しました。

小村記念館の展示室はほとんど撮影禁止ですが、この等身大の小村寿太郎パネルだけは撮影OKでした。本当は並んで記念撮影するという想定なのかな…?
傍らの解説パネルによると、これは駐英大使時代の全身写真で、撮影は明治40年(1907年)、小村寿太郎が52歳頃のものだそうです。身長は156cmとなっていますが、これはパスポートの『五尺一寸五分』という記述によるものだそうです(一尺=30.3cmなので、5.15×30.3≒156cm)。

小柄であると強調されることも多い小村寿太郎ですが、明治時代の成人男性の平均が157cmとどこかで見かけたような気がします。ならばそこまで小さいわけではないですよね?もちろん外交官なので欧米人と会う機会も多いわけで、そうなると小柄さが目立つのかも知れませんが…。

旧山本猪平家

旧山本猪平家。明治時代の豪商・山本猪平が明治40年(1907)頃に建築した本宅の屋敷が、ほぼ当時のまま保存されています。共通券で見学できます。

実は旧山本猪平家の敷地は、元は小村寿太郎生家があった土地を含んでいます。小村家が没落した際に、隣接する山本家が土地を買い取ったのだそうです。

(※2021年2月追記:2020年7月より共通券の対象から外れました。ただし当面入館無料とのこと)

まぁ基本的に民家なので『田舎のおばあちゃんの家に遊びに行った』みたいな雰囲気ですね。

ここのガラスは当時の物らしいです。

鎧が飾られていたり床の間があったり。

別棟には食器などが山のように展示されています。

旧高橋源次郎家

続いて旧高橋源次郎家へ。高橋源次郎は飫肥出身の実業家で族院議員も勤めた人物です。この高橋家の住宅は明治中期の近代的和風建造物で、屋根が茅葺きから瓦葺きに転換し始めた時期の建築物です。共通券で見学できます。

(※2021年2月追記:2020年7月より共通券の対象から外れました。ただし当面入館無料とのこと)

一つ前に見た旧山本猪平家と違い、襖などの絵が豪華!

廊下の戸には見事な孔雀の絵が描かれています。

居室の1つの襖にも日本語が。

台所のようですが、大きな釜が4つも並んでいます。何人分を同時に作れるのでしょう…。

浴室は広いのですが湯舟は意外に小振りでした。

庭も歩けます。

商家資料館

共通券で回る最後は、商家資料館です。飫肥城下の商人町の代表的な建物である妹尾金物店を移築復元したものです。木造、白漆喰壁の土蔵造りの建物です。

(※2021年2月追記:2020年7月より共通券の対象から外れました。ただし当面入館無料とのこと)

建物そのものも歴史的価値のあるものだと思いますが、『資料館』と名前がつくだけあって『展示』が充実しています。

番台には人形が置かれ、昔の様子を表しています。

商店としての表の様子だけではなく、家族の生活スペースも一部見学できます。

四半的

四半的しはんまとという、この地方独特の競技にチャレンジしました。座ったまま矢を射るもので、的までの距離が四間半(約8.2m)、矢の長さが四尺半(約1.36m)、的の大きさが四寸半(約13.6cm)と、すべて『四半』であることからこの名で呼ばれています。10射300円。共通券・クーポン対象外です。

旅行前に下調べをしていて、飫肥に行ったら絶対やりたかったんです、これ!
たぶん本物の弓道に比べるとかなり簡単なのではないかと思います。まるっきり初心者な僕でも何本か命中させられました。

大手門近くの駐車場、観光案内所の隣で体験できます。

田ノ上八幡神社

飫肥城大手から北東に500mほど行ったところにある神社です。元は別の場所にあったのが、天正16年(1588年)に飫肥城主となった伊東祐兵がこの地にうつしました。

鳥居をくぐって階段を上る途中に、伊東祐兵が手植えしたと伝えられる楠があります。推定樹齢約410年、いまは樹高30m・幹の周囲9.2mにもなる大樹になりました。市指定天然記念物です。

飫肥グルメ

あゆみちゃんマップには飫肥グルメの引き替えクーポンが5枚ついています。あちこち見学しながらしっかり飫肥グルメも楽しんでいました。

1品目、旧山本猪平家にて、寿太郎巻きというお菓子です。餡たっぷりでなかなか美味しいです。名前の由来は小村寿太郎でしょうね…?冷たい麦茶も貰えたので、しばし休憩。

2品目、旧高橋源次郎家にて、あゆみちゃんがりんとう。これは包装がちゃんとしていたのでその場では食べずにお土産にしました。

3品目、商家資料館にて、姫アイス。アイスというか、シャーベットのようなさっぱりした味でした。

4品目、飫肥の名物料理、おび天。魚のすり身を使った、いわゆる練り物の一種ですが、薩摩揚げや蒲鉾よりも柔らかくふんわりした食感です。しかも揚げたて熱々を貰えました。美味し!

5品目、これも飫肥の名物料理、厚焼玉子。名前からして玉子焼きの一種…なのですが、つやつやぷるぷるした食感で固さややしっかり目のプリンといった方が近いかもしれません。これも美味し!

データ

小村記念館

Webサイト飫肥城下町保存会サイト内の小村記念館紹介
日南市観光協会サイト内の小村記念館紹介
Google Map小村記念館
開館時間09:30~17:00(最終入館16:30)
休館日年末
入館料大人210円、高校生・大学生150円、小中学生100円
※共通券あり

旧山本猪平家

Webサイト飫肥城下町保存会サイト内の旧山本猪平家紹介
日南市観光協会サイト内の旧山本猪平家紹介
Google Map旧山本猪平家
開館時間09:30~17:00(最終入館16:30)
休館日年末
入館料2020年7月より当面は無料に

旧高橋源次郎家

Webサイト飫肥城下町保存会サイト内の旧高橋源次郎家紹介
日南市観光協会サイト内の旧高橋源次郎家紹介
Google Map旧高橋源次郎家
開館時間09:30~17:00(最終入館16:30)
休館日年末
入館料2020年7月より当面は無料に

商家資料館

Webサイト飫肥城下町保存会サイト内の商家資料館紹介
日南市観光協会サイト内の商家資料館紹介
Google Map旧高橋源次郎家
開館時間09:30~17:00(最終入館16:30)
休館日年末
入館料2020年7月より当面は無料に

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