平和の塔から北方領土を視察

さらにあるいて、少し離れた【平和の塔】へ。
納沙布岬・平和の塔・外観1.jpg
【平和の塔】全景。
高層建築どころか3階建て以上の建物さえほとんどない納沙布岬で、
地上100mの高さのある塔は非常に目立ちます。


納沙布岬・平和の塔・外観2.jpg
近づくほど高さがよくわかってビックリなのですが…
それ以上に建物の寂れ具合にビックリです。
全体的にかなり汚れているし、
駐車場?はひび割れだか継ぎ目だかから草が顔を出しているし、
2階の窓の向こうは明かりがついている様子もないし、
鳥(カモメ?)の群れが我が物顔で居座っているし、
周囲も手入れをされていない風な草原だし、、、
建物の前に車が1台停まっている以外には、現役の施設であることを感じられるものがありません。
本当に営業しているのかな?
根室観光案内のサイトには『閉鎖』とは書いていなかったけど…
と思ってしまうのですが。
入口前に立ってようやく受付に人がいるのが見えました。
ちょうどいまが開館時刻の8:30です。
中へ。
チケットを購入して奥へ進みます。
見学無料の施設が多い納沙布岬にあって900円はちょっと高めのような気がしますが…。
納沙布岬・平和の塔1F.jpg
1階は展示スペースがあります。
ここも照明がほとんど消えていて、飾り付けなどもほとんどなく…
『展示』も模造紙に手書きだったり、A4~B4の紙にワープロ打ちっぽかったり。
内容は北方四島の昔の生活についてで、非常によく取材してあると思ったのですが…
全体的には中学高校の文化祭で『クラスみんなで一生懸命作りました』という雰囲気。
と思ったら本当に地元の高校生の作品だそうです。
次は、エレベーターに乗って一気に展望室へ。
納沙布岬・平和の塔・展望室.jpg
誰もいない展望室。
まぁまだ朝8:40なのでこんなものでしょうか??
さすが高さ100mだけあって、先の北方館/望郷の家2階よりずっと遠くまでよく見えます。
これなら、入場料を払って登ってきた甲斐があったかも…。
納沙布岬・平和の塔から見る納沙布岬全景.jpg
まずは納沙布岬全景を。
左に納沙布岬灯台、
右にポンモイチャシが見えています。
ここからだと全体の位置関係がよくわかります。
中ほどにも灯台のような建物が写っていますが、これはなんと交番でした…。
海の向こうにいくつか見えている島影は水晶島や秋勇留島などの歯舞諸島。
ロシアの実効支配下にある、いわゆる『北方領土』です。
…これが僕が初めて肉眼で見た『外国』。
いや『外国』ではないのですが…。
納沙布岬・平和の塔から見るポイモンチャシ.jpg
手前側のでっぱり部分がポンモイチャシです。
納沙布岬・平和の塔から見る温根元港とオンネモトチャシ.jpg
平和の塔からだと納沙布岬とはほぼ反対側、オンネモトチャシ方面。
温根元漁港の向こうに見えるゆるい円錐台の部分がそうです。
納沙布岬・平和の塔から見る北方館など.jpg
左手に四島のかけはし、中ほどに北方館と望郷の家、
右寄り奧に納沙布岬灯台が見えています。
水平線ちかくに見えている大きな島はたぶん水晶島。
納沙布岬・水晶島のロシア監視所.jpg
カメラのズーム最大で撮影した、水晶島のロシアの監視所です。
水晶島までは約7kmしかないので、目のいい人なら肉眼でも監視所や灯台などロシア側が設置した施設をいくつか見ることができると思います。
ここの双眼鏡は有料ですが、僕は自前の双眼鏡を持っていったので時間を気にせず『外国』ウォッチをしていました。
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【平和の塔】
http://kanko.gnavi.co.jp/spot/78/1001278.html
納沙布岬バス停より徒歩すぐ
開館時間:8:30-日没15分前
年中無休
入館料金:大人900円

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