桜島自然恐竜公園

桜島自然恐竜公園

またまたサクラジマアイランドビューに乗って桜島港まで。そこから今来た道を少し戻ったところに、桜島自然恐竜公園(以下、恐竜公園)があります。

恐竜公園は地図で見ると桜島港のすぐ近くなのですが、公園内で一番低い駐車場入口付近で標高50m・一番高いあたりで標高75mくらいの高台の上にあります。そして恐竜公園までいく道は、海岸沿いの道路から急坂を登っていくルートだけしかありません。地図で確かめると、上り口から駐車場まで標高差45m程度に対して坂の道程は500m程度のようなので、たぶん勾配はギリギリ法律の範囲内の9%くらいなのではないかとおもいます。

…まぁ、頑張って上りました(笑)。正直、先日の知覧城の方がずっと楽だったように感じます。

登り切ると、こんな風に恐竜の像が多数並んでいて楽しい気分にはなれます(笑)

芝生広場の恐竜たち

公園の大部分を占める芝生広場には、恐竜の像や遊具がならんでいます。

アロサウルス。体長約8.5~12m、中生代(ジュラ紀)の肉食恐竜です。実物大よりは小さめのようです。

アロサウルスと言えば東京・上野の国立科学博物館に全身復元骨格があります。昔は本館(いまの日本館)1階ロビーに展示され、本館に正面入口があった頃は来場者が真っ先に目にするのがアロサウルスでした。一時非公開の期間がありましたが、現在は地球館1階に、なぜか人工衛星ひまわりと並んで展示されています。

エダホサウルス。体長約3m、古生代(ペルム紀)の草食恐竜で、背中の帆で体温調節していました。『エダホ』はもちろん日本語の枝穂…なわけはなく、『地面』を表すギリシャ語edaphos(エダフォス)が元になっているそうです。

ブロントサウルス。体長約20~25m、中生代(ジュラ紀)の草食恐竜です。最近は次々に大型恐竜が発見されているので影が薄くなっているような気がしますが、僕が子供の頃は巨大恐竜の代表格として人気でした。

ディメトロドン。体長約1.7~3.5m、古生代(ペルム紀)の肉食恐竜で、エダホサウルスと同様背中の帆で体温調節をしていました。これは腹部の穴に入って遊ぶ遊具になっているようです。

ディプロドクス。体長20~35m、中生代(ジュラ紀)の草食恐竜です。首の入口から中に入り、胴体内のトンネルを通って尻尾側の滑り台から降りるという遊具です。胴体内のトンネルは大人が屈まないで歩けるほどの高さがあります。

ステゴサウルス。体長7m、中生代(ジュラ紀)の草食恐竜です。背中に並んだ骨板や尻尾のトゲなど非常に印象的な外観のため、映像作品にもよく登場します。ゴジラの背中のデザインもステゴサウルスを参考にしたのだとか。ところで、この像では骨板が2枚ずつ対になって並んでいますが、互い違いに並ぶのが正しいのではなかったかな…?上野の国立科学博物館に標本があるので今度行ったときに確認しておこう…。

ブラテオザウルス。体長7~9m、中生代(三畳紀)の草食恐竜です。この像は四本の足を地面に着いていますが、走るときは後足だけを使用していたそうです。これも胴体内に入り込んで遊ぶ遊具として作られています。

遊具

恐竜公園は、広いわりにはあまり遊具がありません…いやそこそこ数はあるのですが広場が広すぎて閑散とした印象になっているんですね。

まずは普通のブランコ。…まぁ最近ではこんな遊具でも危険だとか補修の予算がないとかで取り外されてしまうことも少なくないようなので(うちの近所もそうです)、原形のまま残っているブランコがだんだん『普通』ではなくなってきた気もします。

恐竜っぽい形の大型遊具。後にはジャングルジムが見えます。大型遊具はこのあたりに固まっています。

ターザンロープ(という名称だと初めて知った)。滑車が劣化しているのかほとんど動きませんでした…。写真だと背後の滑り台の方が存在感がありますが。

そしてこれが恐竜公園の目玉、巨大ローラー滑り台です。乗り場は建物の4階に相当する高さ(12.5m)で、長さは50mもあります。

滑ってみました(笑)。けっこうなスピードが出ているように見えますが、実はローラーが劣化していてそのままではまったく滑りません。手で縁を掴んで自分で前に進んでいます。

※手ぶれ補正を強めにかけているので時々画面が歪みます

展望台

芝生広場の低い方の隅から細い道を進んでいったところに、展望台があります。

展望台はちょうどフェリーターミナルを見下ろせる位置で、対岸には鹿児島市街地が見えます。

小鳥の森

芝生広場の一番高いあたりからさらに奥に進むと小鳥の森です。晴れているときに来れば気持ちの良い散策路になりそうですが、曇り・夕方で薄暗かったのでちょっと不気味な印象でした。

とはいえ、『小鳥の森』の名に恥じず、鳥の鳴き声は楽しめました。

小鳥の森入口付近には休憩所があります。ドアが全開方、中にはベンチがいくつか見えます。建物脇に水道はありますが飲料自販機はないようです。

実は城跡

この恐竜公園のある高台は、実は横山城という城の跡でもあります。確かに、斜面は急なのに頂上にある程度の広さを持つ平らな面がある、というのは城を築くのにもってこいの地形です。

横山城は平安末期の1180年頃、長田到将おさだ むねながによって築かれました。元亀2年(1571年)に肝付きもつき氏・根占ねじめ氏・伊東いとう氏が野尻(桜島南西部)に侵攻した際には、島津家久・鎌田政近などがこの城を守ったと言われています。別記事に表すとおり第二次世界大戦では連合軍の鹿児島上陸を防ぐための海軍基地もこの城山の麓に設置されており、錦江湾から鹿児島を攻めようとする敵を抑える重要な戦略拠点であることがわかります。

なお、横山城は元和元年(1615年)の一国一城令により廃城になったと思われ、現在は遺構を見ることができません。

まとめとデータ

広い芝生広場に大きな恐竜の像(実物大ではないようですが)が並ぶ、男の子(心が少年なオッサン含むw)が大喜びしそうな公園です。…ちょっと戦国ウォーランドを思い出しました。

公園自体はアスレチック・展望台・森林散策など広くていろいろな過ごし方ができていいのですが、とにかく上まで登る急坂がネックですね。僕が行ったときは平日・夕方・曇天と悪条件が重なったためか僕以外にはほんの数組しか利用者を見かけませんでしたが、GoogleMapの混雑情報を見ると土日の昼は利用者が多いようです。

Webサイト桜島観光ポータルサイト『みんなの桜島』内の紹介
地図GoogleMap
アクセス桜島港フェリーターミナルより徒歩10分~
開園時間入場自由
入場料無料
備考駐車場あり
トイレは駐車場と展望台付近
飲料自販機なし、水道は数カ所にあるが状態不明

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