ケーブルカー(青函トンネル竜飛斜行線)
ケーブルカーへ乗車。
地上へ登るケーブルカーはもともと観光用ではないので、座席の大きさも最小限なら車内には装飾も一切ないという質実剛健な作りです。
※今上天皇陛下(2010年当時)も皇太子時代にこのケーブルカーで地下へ降りたことがあり、
※その時には床の通路部分に赤絨毯を敷いたとか…。
このケーブルカーの乗車には青函トンネル記念館入館料金とは別に往復1000円の乗車券が必要で(竜飛海底駅見学コースの場合は料金に含まれています)、『青函トンネル竜飛斜坑線』という名前の『日本一短い私鉄』だそうです。駅も両端の1つずつしかありません。
そのまま真っ直ぐ地上へ。だいたい距離780m、高低差180m、所要時間は8分の『旅』です。
暗い斜坑の中をガタガタと上って行きます。…まぁ乗り心地がよいかといえば『良いわけはない』のですが、この場所に限っていえばそれも味わいの1つ。
13:30、地上側の 青函トンネル記念館 駅に到着。
停車するとすぐ、いま登ってきた斜坑は大きなシャッターによって閉鎖されます。
完全にシャッターが閉じてからようやく駅出入り口が開かれるという手順です。地下にあった二重扉と同様、地上とトンネルが直接繋がってしまうとトンネル内に強すぎる風が吹き込むためでしょう。
乗るときは見えなかったのですが、車体ヘッドマークにもぐらのイラストがあります。このケーブルカーには『もぐら号』という愛称がつけられているのだそうです。
青函トンネル記念館
ここから先はしばらく自由行動です。青函トンネル記念館内の見学はもちろん、館外へ出て竜飛岬の散策も可能。僕が参加した見学コースは全コース中でいちばん自由時間が長く、2時間ほどあちこち見てまわることができます。
まずは当然、青函トンネル記念館内を。
1階展示室
1階展示室には、青函トンネル全体の立体模型、トンネル工事の様子などが見られます。
2階展示室
2階展示室には、当時使われていた工具など(実物?)が展示されています。
貫通式記念で使われた木槌や枡や柄杓も展示されていました。
ビデオ上映コーナーもあるのですが開始までちょっと時間があるようなので後回し…(で、そのまま結局見損ねましたorz)
展示室の吹き抜けになっている側の壁の模様は、一歩下がった位置から全体を見ると青函トンネル全体の銃断面図になっていました。
ええと…
青函トンネル記念館、思ったより規模が小さいです。上の3枚の写真に写っている範囲で展示室は全部で、あとは休憩室、売店、食堂があるだけです。というわけで、次は外へ出てあたりを見てまわることにしました。
青函トンネル記念館周辺
館外へ出ました。中央の白い建物が青函トンネル記念館です。
左手にちょっと色の違う建物がありますが、こちらは旧 竜飛ウィンドパーク の展示館です。
この写真を撮影している場所にも数台の大型工作機械が屋外展示されています。撮影している背後の山には工事の時に使われた坑道を埋めたあとなども残っています。
では次は、竜飛岬の方へ少し歩いてみます。
データ
※以下のデータは2021年8月更新
Webサイト | 青函トンネル記念館 旧サイト(2010年当時のサイトも残っています) |
地図 | 青函トンネル記念館 |
アクセス | ・ ・JR津軽線 三厩 駅より 竜飛 行きバス利用 |
開館時間 | 8:40~17:00 |
開館日 | 夏期のみ開館。12~3月頃は休館(詳しくは公式サイトへ) |
入場料 | ・記念館:大人400円、小人200円 ・体験坑道線乗車券:大人1,200円、小人600円 ・セット料金大人1,500円、小人750円 |
備考 | 館内に多目的トイレ、飲料自販機、食堂あり 駐車場あり |
地図によっては青函トンネル記念館・道の駅みんまや・竜飛ウィンドパークが離れて表示されますが、建物は隣接し通路で連結されていて実質的に1つの施設となっています。