【真田太平記館】は上田城を出て10分ほど歩いた場所にあります。
上田駅から続く通り沿いです。
ここも上田城の共通入場券で見学可。
山形鼎記念館や上田市立博物館よりずっと新しい建物です。
まずは本館2階展示室から。
部屋の半分は池波正太郎氏自身についての展示。
池波正太郎氏は作家ですが、絵もなかなかの腕前だったようです。
子供の頃から絵を描くのが好きだったということで、その作品や絵の道具が数点。
毎年の年賀状も自身でイラストを描いていたようで、いくつか展示されていました。
…そっちが本業でも通用するのではないかというハイクオリティ。
愛用の品々の中で面白かったのは、仕込み杖。
もちろん刀ではなく、傘。
『自分がそれを使うと見ている人が驚いている…』
などという言葉も残しているそうで、茶目っ気のある人物だったのでしょうか。
他にも、藤枝梅安や鬼平犯可帳の直筆原稿などいろいろ。
展示室のもう半分は、【真田太平記】に関する展示。
真田太平記のストーリーや作中エピソードの年表、イラストつき登場人物の紹介などがそれほど広くはない展示室に所狭しと並んでいます。
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1階に降りると、【忍忍洞】という展示が。
【真田太平記】にも登場する『草の者(要するに忍者)』の世界を描く『からくり絵』…人形劇で見せてくれます。漫画チックな雰囲気が池波正太郎の作品とは合っていない気も…。
ここを抜けると別棟のシアター。
元々は商家の蔵だった建物を改造して、20人ほどが入れるビデオ上映室になっています。
僕が行ったときは【真田太平記】の【上田攻め】を題材にした切り絵アニメが見られました。
こちらは忍忍洞よりは大人向けの演出で、20分近い見応えのある作品でした。
…他に誰も見ている人がいなかったので貸し切り上映状態w
もう一つ、別棟のギャラリー。
これも蔵を改造した建物のようです。
真田太平記のさし絵原画とその場面の本文がセットで展示されていました。
全部で十数点あったかな。
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というわけで、真田太平記館。
池波正太郎ファンには楽しめると思います。