青山歴史村/デカンショ館

門~中庭

次は青山歴史村デカンショ館です。この2つは入口は共通、チケット1枚で両方見学できます。

大手通に面した側にも門があります。ここからデカンショ館まで約50mの通路『デカンショの小路』が続いています。建物入り口の位置からすると裏口になるような気もしますが、本来の入口(最初の写真)が観光客には判りにくい場所にあるため、この大手通側の入口が造られたそうです。
なかなか立派な構えですが、旧篠山藩庁の通用門を移築したものだそうです。

入口付近にはデカンショの人形があります。大手通門とともに2017年4月に造られました。

青山歴史村、中庭からの全景です。
中央が土蔵(展示館)、右奥がいま入ってきた受付・管理事務所として使われている旧澤井家長屋門、左がデカンショ館です。

青山家の家紋入りの瓦が展示されていました。

青山歴史村

青山歴史館1階には、武家の装束などが展示されています。

2階の展示室。周囲の壁が黒く見えますが、よく見ると…

版木が一面に飾られているのでした。堅い桜の板に彫られたもので、『大学衍義補』『通鑑覧要』『刪訂古今文致』などの漢学書です。全部で1200枚もあるのだそうです。

展示館2階中央には『鼠草子』という絵巻物が展示されていました。長さ26mもあります。

鼠の権頭ごんのかみが清水寺に祈願したことで人間の姫と結婚を果たしたものの、鼠であることが露見したために破局。権頭は悲しみのあまり出家して高野山に入った…。

という内容。室町時代の作品ですが作者は不詳。同種のものが全国あちこちに存在しています。青山家のものは嫁入りの際の持参品として伝来したそうです。

実は中庭にも、鼠草子の一部を拡大したものが掲示されていました。

デカンショ館

次はデカンショ館へ。デカンショとは篠山発祥の民謡『デカンショ節』のことです。デカンショの名の由来は、民謡の掛け声の定番『ドッコイショ』が訛ったとする説から、『デカルト・カント・ショーペンハウアー』から来ているというけっこう吹っ飛んだ説までいろいろあるそうです。

歴史館が土蔵の構造を活かしていたのに対して、こちらは近代建築です。

VRでデカンショの踊りの列に入ったような視点で動画を見ることが出来るコーナー。

シアターではデカンショの歴史についての解説ビデオが観られます。
なかなか興味深く見られました。…僕しかいなかったのですが。

デカンショの動画閲覧コーナー。手前のタブレットで見られます。

まとめとデータ

サイト青山歴史村公式
丹波篠山デカンショ館公式
Google Map丹波篠山デカンショ館
開館時間9:00~17:00
休館日月曜(祝日の場合は開館)、年末年始
入館料300円(大書院、武家屋敷、歴史美術館との共通券600円あり)

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