【うさぎドロップ】見てきた。

【うさぎドロップ】は死んだ祖父の隠し子である6歳の女の子を預かることになった独身男の悪戦苦闘を描いた人気漫画の映像化。
現在ノイタミナ枠でアニメ版も放送中。アニメ版も面白いです。
平日午後比較的早い時間帯の上映に行きましたが、ほぼ満席の大盛況でした。


とにかく芦田愛菜演じるりんちゃんが可愛い。ちょっと『よい子』すぎるかな、とも思えるのですが、それまで暮らしていた環境を考えるとあんなになるのかな。むしろ、最初はひたすら大人しかったりんが次第に子供らしい笑顔を取り戻していくのが物語の中心というべきなのかも。
松山ケンイチ演じるダイキチは…職場では『やり手』のようなのですが、りんと暮らし初めてからはオロオロしてばかり。実は不器用なヘタレ…でもなんというか、やっぱりカッコイイ。二枚目的・ヒーロー的なカッコよさではないのですが。
ネタバレ改行。
原作は未読なのでアニメ版(原作にほぼ準拠?)との比較で。
実写版では二谷ゆかり(りんの友達・コウキの母親)の設定が、普通のOLからモデルに変更されています。性格も真面目で優しげなアニメ版とは違い、ちょっと男っぽくてさばけた印象に。さらにダイキチは彼女がコウキの母親として登場する前から、雑誌グラビアで彼女の写真を見てはあれこれ妄想していたというオマケも。…妄想と言っても『一緒にダンスを踊っている』等、まぁ健全な場面ですw
前半はだいたいアニメ版の最初数話と同じような感じですが…
後半でりんとコウキが幼稚園を飛び出して行方不明となるエピソードが盛り込まれています。
仕事を放り出して二人を捜すダイキチとゆかり、彼らに協力するダイキチの職場の仲間たち…と、そこまでのほのぼのした雰囲気とは合わない緊迫した場面がしばらく続きます。
さらに子どもたちに迫る見るからに怪しげな男も登場して…。
アニメ版は(たぶん原作も)淡々と日常を積み重ねていくことによってダイキチとりんが次第に絆を深めていく姿を描いていくのだと思うのですが、映画は2時間の枠内で起承転結をつける必要からか後半に『盛り上げエピソード』をムリヤリ入れた感がありますが…
まぁ、これはこれでいいかな。
地味ですが、観に行ってよかったと思える作品でした。

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