室戸岬。
現地に行くまで、『台風がよくくる場所』という認識しかなく、どんな場所だかまったく知りませんでした。なんとなーくサスペンス番組の最後で犯人と探偵が対峙する場所みたいな感じかなー、と思っていたのですが…(というか『岬』と聞くとああいう風景しか思い浮かばないw)。
バス停のすぐ近くにある観光案内所で荷物を預かって貰い、散策開始。
まずは【中岡慎太郎の像】。
室戸岬バス停のすぐそばの道路脇に、山を背に海の方を向いて立っています。
道路から直接には海は見えないのですが、中岡慎太郎像のむかいあたりから遊歩道へ入り、そのまままっすぐ南側へ木だの岩だのの間を縫ってすこし歩くと…
こんな感じなんですね。
岩がゴツゴツとした浜です。
崖じゃなかった…(笑
なるほど…。
このあたりは、奇妙な形をした岩がたくさん。
美観というより奇観を楽しむ場所のようです。…むしろそのほうが好みw
【子授の岩】
この岩に小石を投げ、上に乗って落ちてこなければ子供が授かると言われている岩。
…とかなんとか案内板に書いてあるとつい試したくなる…試した…
あれ?石、落ちてこないんだけど…
子供、授かるの?どうやって??
オッサン一人で単性生殖???
次は左折して東へ。
【弘法大師目洗いの池】
弘法大師がこの池の水を加持し、衆生の眼病を治したと伝えられる…
ということですが。
いまはキレイとは言い難い水です。
かえって病気になりそう…。
つーか写真だとどこに水があるのかほとんど判らん…。
遊歩道に沿って、東岸を北上していきます。
あこうの木。
大きな岩を包み込むように根を伸ばし、複雑に枝を絡み合わせた何本もの木…
…に、見えますが、実はたった1本の木なんだそうです。
【えぼし岩】
湘南にもえぼし岩があったような気がしますが…。
浸食だかなんだかで、こういう形はできやすいんでしょうか?
【びしゃご岩】
これもにょっきと突き出した奇妙な岩の塔ですが…
昔、この岬に近い町に一人の非常に美しい女漁師がいた。
その噂を聞いて近隣の町や村から毎日若者達が彼女を見に押しかけた。
彼女はわざと顔に墨を塗りボロの着物を着て自分を汚く見せようとしたが、その甲斐なく若者達は彼女にまとわりつづけた。
若者達の求愛に疲れ果てた彼女は、
『もう私のような辛い思いをする女が出来ませんように』
と祈ると、この岩の上から海に身を投げて死んでしまった。
…しかし彼女の願いも虚しく、その後も室戸には大勢の美人が生まれているという。
って最後の一文、余分じゃね?なんのアピール?
【弘法大師行水の池】
弘法大師が修行中にこの池で行水をしたと言われているそうです。
目洗いの池よりだいぶ広く、周囲が開けていて景色もよいです。
ただ水は濁っていますが…。