【リアル~完全なる首長竜の日】観てきました。
予告編ではSFミステリかと思ったのですが…。
※ネタバレします
自殺を図り、一命を取り留めたものの1年間も昏睡状態が続く和淳美。
彼女の意識を回復させるため、藤田浩市は最新技術【センシング】を用いて彼女の意識の中へ入り込む。
が、センシングの副作用なのか、浩市は病院外でも不気味な少年の幻覚を見るようになる…。
実は昏睡状態なのは浩市の方だ、ということが中盤で明かされます。
そのどんでん返しが、あまりドラマティックには描かれていない。
さらっと『逆でした』と主人公が納得してしまう。
まぁ観ている方も早い段階で気付ける程度にヒントがちりばめられているので、
『実はこうでした!』
と大げさにやられてもかえってしらけるかもしれないんですが…
そして『不気味な少年』は幼い頃に浩市と淳美の二人が見殺しにしてしまった少年の記憶で、罪の意識から浩市は記憶を封印していたのだった…ということが判っていくのですが。
ええと、まてよ。
劇中の描かれ方だと、まるでその少年の亡霊が復讐心から悪さをしていたような感じですが、これはあくまで浩市の心の中なんですよね?浩市が納得するかしないかだけの違いですよね?
しかも、呪いを解く…浩市のトラウマを解消するために行動するのは、センシングで浩市の夢に入り込んだ淳美です。結局浩市は自身の夢の中でさえ受け身でなにも役に立っていない。かつて現実世界で、少年の死を首長竜のせいにして記憶を封印したのと同じく、精神的に逃避するばかりだったように思えます。
うーん。
~~
首長竜の登場がとってつけたような感じでした。
『怪獣大暴れ』の方が画面には迫力が出るのかもしれないのですが、
海中に影が見える…と言う程度のほうが良かったんじゃないかなぁ…。
※原作未読です