サンリツ服部美術館/北澤美術館

次は、諏訪湖間欠泉センターからすぐの所にある2つの美術館です。

サンリツ服部美術館

サンリツ服部美術館は、服部時計店3代目社長の服部正次氏と、その長男でセイコーエプソン社長だった服部一郎氏、さらに関連会社のサンリツ工業株式会社のコレクションを展示しています。

僕が行ったときには2つのまったく系統の違う展示が見られました。

1つは『絵の中の時間』。時間・時計をモチーフにした絵画作品や、装飾的な時計などの展示です。時計関連の会社らしい内容ともいえます。

もう1つは『数寄者 服部山楓』。服部つながり?先祖?かとおもったら、服部山楓というのは服部正次氏のお茶名(茶道の極意を皆伝された証として家元から授けられる名)なんだそうです。多数の茶道具コレクションを観ることができました。

北澤美術館

北澤美術館は実業家の北澤利男氏が創設した美術館です。この美術館でも2つのまったく系統の異なる展示が見られます。

1階展示室 ガラス工芸

まず1階では、エミール・ガレやルネ・ラリックのガラス工芸品です。

エミール・ガレの『ひとよ茸ランプ』。展示室に入ってすぐ、ガレの代表作の1つがお出迎え。高さの違う3本の茸が寄り添い合うデザイン。ガラスとは思えない、有機的で柔らかささえ感じる造形です。

エミール・ガレの『ドレス姿の猫』(左)と『三毛猫』(右)。ガレの作品には生物をモチーフにしたものが多く、北澤美術館にも冒頭の茸を始め昆虫や鳥、魚などをあしらった作品が何点もあります。こちらは親しみやすいネコをモチーフとした作品2点を並べて展示したものです。左の猫は花柄のドレスを纏って首には黒いレースを巻き、つんとすました貴婦人のよう。よく観ると胸元のペンダントには犬が描かれています。右の猫は頭からペンキを被ったようなことになっていますが、これは日本の焼物の薩摩焼の三彩(三色の釉薬を使う技法)を真似て作ったのだそうです。

エミール・ガレの『羊歯文しだもん伊万里風縁飾皿』。伊万里焼風の作品です。伊万里焼はヨーロッパで人気があったそうで、ヨーロッパの芸術家が伊万里など日本の工芸品を参考にすることも多かったようです。伊万里焼といえばもちろん陶器なのですが、これは陶器に見えて実はガラス製です。ガレはこのような陶磁器を模したガラス器を『磁器ガラス』と呼んでいたそうです。

ルネ・ラリックテーブルセーンターピース『三羽の孔雀』。ラリックはガレと並ぶガラス工芸の第一人者ですが、作風はかなり違いますね。色つきガラスを多く用い有機的で優美かつどこか愛嬌のあるデザインのガレに対して、ラリックは無色ガラスの透明感を活かした精緻で硬質な美しさをもつ細工が特徴的です。この『三羽の孔雀』は生物がモチーフではありますが、ガレの生物モチーフの作品とは印象がまったく違います。仕込まれた明かりでキラキラと輝き、とても美しいですね。

2階展示室 日本画

近現代の日本画家の作品が展示されているのですが、こちらは撮影禁止でした…。

まぁ僕の好みとしてもガラス工芸の方が大いに興味惹かれるのですが。

まとめとデータ

サンリツ服部美術館
関連サイトサンリツ服部美術館公式サイト
地図GoogleMap
アクセスJR上諏訪駅より徒歩15分
開館時間9:30~16:30
休館日月曜(祝日の場合は開館)、年末年始、展示替え期間、館内整理期間
入場料大人1,100円、小中学生400円
北澤美術館
関連サイト北澤美術館公式サイト
地図GoogleMap
アクセスJR上諏訪駅より徒歩15分
開館時間9:00~17:00
休館日展示替え日、年末年始
入場料大人1,000円、中学生500円、小学生以下無料

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