大野(お台場公園、からくり記念館)

大野へ

過去2回の金沢訪問では金沢駅(北陸新幹線や北陸本線/IRいしかわ鉄道)より東側(山側)ばかり回っていたのですが、今回初めて西側(海側)の大野町へやってきました。

大野は金沢駅から北西へ約6km。公共交通機関を利用する方法では、金沢駅西口バスターミナルより北陸鉄道バス・03系統 畝田住宅線で大野港バス停へ向かうのがもっとも簡単だと思います(ただし大半は途中の畝田住宅どまりで、大野港まで行く便は1日に3往復しかありません)。

大野お台場公園

大野港まで行く朝イチの便に乗り、大野港バス停から徒歩で10分ほどで最初の目的地である大野お台場公園へ。まぁ普通の公園なんですが、かつて大野湊を賑わせた北前船を模したオブジェがあるということで、ちょっと寄ってみることにしました。

公園に入ったらすぐに北前船がみつかりました。けっこう大きいです。

甲板上へ。けっこう広いです。

金沢市観光サイトの解説によると、この北前船はステージとして使われるようです。そういえばすり鉢状に観客席が並んでいますね。

そうこうしているうちに大野お台場公園に隣接する大野からくり記念館の開館時間になりましたのでそちらへ移動します。

大野からくり記念館

大野での一番の目的は 大野からくり記念館 の見学でした。実は本業でコンピュータ制御の機械なんぞ扱っているのですが、個人的にはコンピュータ制御より歯車やリンクやカムの組み合わせのアナログな仕掛けが大好きなのです。

大野弁吉

大野からくり記念館は、江戸時代の発明家、大野弁吉の業績を記念して作られました。大野弁吉は1801年に京都で生まれ、1831年から石川郡大野村(現在の金沢市大野町)で暮らしていました。それでこの場所に記念館が作られたんですね。実は僕はこの施設について調べるまで大野弁吉の名前を知らなかったのですが、田中儀右衛門(からくり儀右衛門)と並ぶ才能を持つとも言われているそうです。

エントランス

大野からくり記念館は建物のデザインもかなり変わっていて、楕円形の2つの建物…受付と展示室が回廊で結ばれています。

(上の写真の右奥の建物が受付で、左手前は子どもからくり体験棟という別の建物です)

受付・エントランスにあった茶運び人形。ときどき実演もあるようです。

窓から中庭越しにみえるのが展示棟です。

回廊を進んでいくと、展示室入口にある米林八十八よねばやし やそはちの人形が展示の案内をしてくれます。これは古典的なからくりではなくコンピュータ制御のようです。米林八十八は大野弁吉の弟子で加賀藩御用の器械師を務めた実在の人物。人形のCVは…チョーさんっぽいけど違うかな。

展示室

楕円形の部屋に傾斜した窓、放射状に広がる梁など独特の構造をしています。楕円形の部屋は2重になっていて、中央の部屋は大野弁吉の功績についての展示がありますがそちらは撮影禁止でした。外側の空間のうち、窓側には実際に触れるからくり(パズルなど)、内側にはからくりの構造の解説などがありました。

触れるからくり

教会

教会の形をした箱です。

後の部分が引き出しのように開きますが、そのためにはある操作をする必要があります。まぁこれは一番簡単に判りました。操作できそうなところが少ないし。

十字

こちらの十字型に組まれた木ですが、

このように外すことができます。力は要らないはずなのですが、何かが引っかかっていてそのままでは外れません…。と、構造(というか動作原理)の想像がつけば簡単に外れます。どこかのパーツを押したり引いたりするわけではないので、この中では仕掛けが『変わり種』かもしれません。

サイコロ

こちらはサイコロ型の箱です。

『6』の面がこのようにスライドして開くのですが、ある手順を踏まないと開きません。…開けることはできたのですが、実はこれの構造がさっぱり判りません。内部で玉かなにかが決まったコースを転がるようになってるのかな?

組木パズル

こちらは木のパーツを組み立てて1つの形を作るパズルです。

これは非常に難しかったので、マニュアルを見ながら組み立てました。

…というわけで、他にもいろいろあったのですが、1時間ぐらいかけてすべて試してみました。

からくり解説

指南車

まずは古代中国で使われていた指南車。軍隊の移動の際、常に一定の方向を指し続けたという車です。方位磁石を使っているのかと思いきや、左右の車輪の回転差から進行方向の変化を検出する仕組みになっているとのこと。なるほど…。

来振人形

こちらは、糸で操る来振人形。仕掛けとしては比較的判りやすいものだと思います。実際に糸を引いて操作してみることができます。

日高川入相花王清姫ガブ

正式名称がやたらと長いのですが、これは人形浄瑠璃の有名な演目である『日高川入相花王ひだかがわいりあいざくら』の主要登場人物である『清姫きよひめ』の人形に使われた、『ガブ』という形式の頭部(仕掛けのある頭部)ということです。

通常の状態だと、このように普通の日本人形風の顔なのですが…

糸を引くと、一瞬で角が生え目が血走り口が裂けるというものです。糸ではなくレバー操作になっていますが、自分の手で動きを確かめることができます。

のぞきからくり

こちらは『のぞきからくり』。からくりと言ってもなんらかの機構で動くわけではなく、レンズを通して紙芝居を観るものです。

演目は『いもほり藤五郎』。実直な田舎の青年が、嫁に来た娘から砂金の価値を教えられ、それがいつも収穫している山芋に付着しているものと同じだと気付いて裕福になるという物語。

『芋についた砂金を洗った沢』が『金沢』の名の由来である、という、ラストで明かされる驚愕に事実(笑)。

まとめとデータ

というわけで、いやー楽しかった!空いていた(というか平日朝だけに僕しか見学者がいなかった…)のをいいことに、片っ端からパズルを夢中になってやってしまいました。

大野からくり記念館

関連サイトhttps://www.ohno-karakuri.jp/guide.php (公式サイト)
地図https://maps.app.goo.gl/qFRijkzZU6sUjwE97
開館時間9:00~17:00(16:30最終入館)
休館日水曜(祝日の場合は翌日に振替)
入場料大人600円、小中高校生300円
アクセス・金沢駅西口より03系統 畝田住宅線 大野港行き、大野港下車徒歩15分
※畝田住宅線で大野港まで行く便は1日3往復しかありません。要時刻表確認
※畝田住宅線の畝田住宅バス停(1日10数便ある)からだと2.5km、徒歩30~35分

・61系統 三馬大野船 大野行き、大野下車徒歩15分
※金沢駅前の発着ではなく、駅に近いバス停は六枚街・中橋・長田一丁目です

・金沢港クルーズターミナルからだと2.8km、徒歩35~40分

大野お台場公園

関連サイトhttps://www.pref.ishikawa.lg.jp/kanazawakouwan/p01e.html (石川県)
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/detail_22310.html (石川県観光協会)
地図https://maps.app.goo.gl/dDfnRdjexyqjbXAs6
開館時間・休業日入場随時
入場料無料
アクセス大野からくり記念館の項を参照
備考多機能トイレあり

大野からくり記念館は、Web番組『せーので!はすのそら!』の104期金沢ロケ回でみらくらぱーく(月音こなさん、管叶和さん、来栖りんさん)が訪れていました。番組冒頭でお台場公園もちらっと写っています。

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