雲仙地獄~水蒸気と硫黄の匂い!

九州旅行5日目。
今日は雲仙・島原へ。


7:15。
諫早駅近くのバスターミナルから、雲仙方面へ向けて出発。
例によってバスの中で朝食。
雲仙へのバス車中より
かなり長い時間海沿いを走りました。
右手に海が見えていたって事は…島原半島の西側だったのかな。
どこの道を通っていたのかまったく知らないのですが。
8:30頃、目的地である【お山の情報館】バス停に到着。
そこから徒歩数分…
雲仙地獄に到着。
雲仙地獄1清七地獄
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【地獄】
噴気や温泉の集まっているところを、『地獄』と読んでいます。
【雲仙】
雲仙を最初に開いたのは、およそ1300年前、奈良時代の僧『行基』だと言われています。(中略)
明治44年には日本で初の『県営温泉公園』となり、昭和9年には瀬戸内海の霧島と共に日本最初の国立公園の指定を受けました。
…以上、現地の説明パネルより。
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温泉街に近いこの一帯には、いろいろな由来や伝説に基づいた『○○地獄』がいくつもあります。あちこちから湯気が立ち上り、硫黄の臭いが漂っているのですが、もう一方で雲仙の豊かな緑を楽しむこともでき、それらをめぐるハイキングコースが整備されています。
【清七地獄】
清七地獄
江戸時代、清七という名のキリシタンがこの地で処刑され、その頃に噴出したためにこの名が付けられたそうです。
【雀地獄】
派手に湯気が吹き上がっているわけではないのですが、水中でガスの泡がはじける音が雀の鳴き声のように聞こえる…ということでこの名前がついたそうです。
…えーと。
泡がはじけている音にしか聞こえませんw
【泥火山】
泥の中からガスが吹き出し、山のような形になっています。
【松の木注意!】
松注意
なぜか通路を塞ぐように延びた松の木。
根本の方はほぼ真横に生えています。
【葬頭川の婆石】
婆石
葬頭川とは三途の川の別名、というかそっちが正式名称。
ここには鬼婆が住んでいて、川を渡る死者から衣服をはぎ取っていくとか。
【浄玻璃の鏡石】
鏡石
閻魔大王が死者の罪を映し出すのに使うといわれている鏡。
その名の通り、片面がほぼ平らな、大きな石です。
【邪見地獄】
邪見地獄
『この温泉のお湯を飲むと、夫婦や友達の間で生じた嫉妬心による不和を解消する、といわれています。ところが実際には強酸性の温泉でとても飲めるような物ではありません(解説パネル)』
【大叫喚地獄】
大叫喚地獄
すさまじい名前がついていますが、このあたりが一番湯気やお湯が噴き出す勢いが強いようです。
【キリシタン殉教碑】
キリシタン殉教碑
この地はキリシタンの処刑場としても使われていました。
この地で殉教したのは33名といわれています。
現在、雲仙地獄を見下ろせる位置には十字架が立てられています。
ハイキングコースを歩いていくうちに、いろいろ妙な物(?)を見つけました。
温泉の温泉タマゴはメチャ美味い
『温泉の 温泉タマゴは メチャうまい』
…地元中学生が考えた観光標語だそうですが、
そのまんま、というか、可愛らしい、というか、、、
ちなみに、雲仙地獄の蒸気で蒸した温泉タマゴは5個入り300円…5個も買ったら処分に困るので購入しませんでした…。箱根のように真黒だったら面白かったのですが、見た目は普通のゆで卵でした。ハイキングコースの途中に販売スタンドがありました。
もう一つ。
ヤカン
このヤカンは一体?!
【お糸地獄】
不義密通の上、夫を殺害したお糸という女が処刑された頃に出現した地獄。
女は恐い!…といいながら、それほど強い蒸気がでているわけではありませんでした。
【真知子岩】
真知子岩
映画『君の名は』のロケがこの地で行われ、ヒロイン真知子にちなんで(映画の中で触った?)この名が付けられました。
はめ込まれたパネルには、
『忘却とは 忘れ去ることなり
  忘れ得ずして
    忘却を誓う心の
      悲しさよ』

と書かれています。
【八万地獄】
八万地獄
かなり広い地獄。ここを抜けるとハイキングコースはいったん終了してバス通りにでることが出来ます。
車道を渡った反対側にも、さらに地獄が。
【旧八万地獄】
旧八万地獄
荒涼とした風景が月面を連想させることから、月面地獄とも呼ばれているそうです。
【鬼石】
鬼石
写真だと判りづらいでしょうか…。
林の中に、巨大な鬼の顔のように見える岩が。
【お山の情報館】
お山の情報館
ハイキングコースを大きく1周して、最初のバス停近くの【お山の情報館】までやってきました。ここでは火山や温泉に関する解説展示を見ることが出来ます。
展示にサンプルがあったのですが、温泉の水の色って様々なんですね-。
これで予定の見学終了。
写真でどの程度伝わるかわかりませんが、とにかくすごい迫力でした。
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雲仙の道.jpg
バスの待合所へ向かう歩道は、硫黄などの成分のためか変色してしまっています。
そして足下から立ち上ってくる熱気。
バスを待つ間、名物の
温泉レモネード
温泉レモネードを飲んでみました。
懐かしい、素朴な感じのする味でした。
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【雲仙地獄】
島鉄バス【お山の情報館】下車すぐ
見学随時

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