ハウステンボスで異国情緒を楽しむ

先ほどドムトールンから見えた帆船の近くに行ってみようと思い、港湾エリアに移動。


桟橋に到着したときには帆船はどこかへ行ってしまっていたのですが、掲示版によると予約不要・パスポートだけで大村湾クルージングに乗れるとのこと。その日にもあと2便あることがわかったので、次の便の受け付け開始時刻をチェック。
それまで他の物を見ていることに。
【パレス・ハウステンボス】
パレスハウステンボスを表門より
オランダ女王の居城の外観をそっくり再現した建物。
重厚かつ華麗。公式ページの解説によると、レンガとレンガの間の目地の幅までミリ単位で忠実に再現してあるとか。
中は美術館になっていました。
企画展示よりも、部屋そのもの。本物のハウステンボスとは別の建物のホールを復元した部屋があり、【17世紀の時代部屋】、【18世紀の時代部屋】などと呼ばれています。
装飾された壁、アンティークな家具の【17世紀の時代部屋】。
天井一面に天使のレリーフ…レリーフというと平面的なものが多いですが、完全な立体造形…が飾られた【18世紀の時代部屋】
いずれも見事です。
庭園も豪華。
パレスハウステンボス庭園をバルコニーより.jpg
パレス・ハウステンボス2階ベランダより。
この広さで『裏庭の中央部分』だけ。左右両側の植樹で区切られた先に、これに匹敵する広さのスペースがあります。
パレスハウステンボス庭園内のトンネル
『区切り』の木々の中はトンネルになっています。
ヨーロッパの大邸宅の庭園には、よくこんなものがありますね…と、映画でしか見たことがなかったのですが。
庭園側からパレスハウステンボスをのぞむ
庭園側からパレス・ハウステンボスを見るとこんな感じ。
【観光丸】
あっという間に、帆船の乗船受け付け時刻になってしまいました。
観光丸
幕末、長崎海軍伝習所の練習艦として活躍した蒸気帆船を外観復元した【観光丸】。
…まぁ、中身はディーゼル駆動スクリュー推進の現用船なのですが、甲板は木製、帆船としての装備もひととおりちゃんとついていて雰囲気があります。
子供の乗客の一人が臨時船長として号令。
展帆して出港!
…とはいっても、フォアマストに小さな三角帆1枚上げただけで全力推進(笑)
クルージング
かなり陸から離れます。
ドムトールンが写真中央に小さく見えます…。
ちょっと写真右手の空が暗く雲行きが怪しいのが気になりますが…
まぁこの時点では風もなくよい航海になりそうです。
ハウステンボス近海を40分ほどで1周してもどるクルージングなのですが、その間にいろいろイベントが。
まず、舳先渡り。舳先のネットの上、数メートルを行って戻ってくるだけなのですが…
ネットの下は海。しかも船が走っていると案外風が強いのです。手すりはロープ、足場もロープ。固くないものに体重を預けるのに慣れていないと、ちょっとしたスリルを味わえます。それに普段身体を使っていないから…。
次にロープワーク講習。
ロープワーク講習
この写真のように、長いロープに等間隔にすばやく結び目を作るやり方。
『マンション火災などで脱出するときにこれを憶えておくと便利ですよ!』
…最初から結び目を作って保管しておけばいいじゃん、と思った僕は汚れた大人?
船室は冷房が効いているのですが、結局ずっと甲板にいました。
イベントはすべて甲板だし、眺めも甲板上の方がずっといいし、先ほども書いた通り常時5m/sほどの風が吹いているおかげでそれほど暑くないし。
やはり『船』というからには本物の海の上がいいですね。
~~
船を下りた後、港付近の展示館を見て回りました。
【帆船博物館】
帆船博物館・英蘭海戦
展示規模は小さい、というか土産物店の片隅にちょっと飾ってある程度、なのですが、オランダ帆船の活躍を描いた絵画やジオラマがみられます。
【ポルセレインミュージアム】
伊万里・有田などの磁器の数々。
最初の方は単に壺や皿が飾ってあるだけ(もちろんそれはそれで見事な作品ですが)なのですが、、、
『磁器の間』は圧巻。
床から天井までを埋め尽くす磁器!
ところどころ、仏像?も飾られています。日本で見慣れた仏像とは顔立ちが違うのですが。
曼荼羅を連想させるような、でもヨーロッパのような、不思議な配置です。
これは一見の価値あり。
写真撮りたかったよ-。せめて絵はがきでも売ってくれればいいのに。
~~
この後、ちょっと一休みしようとドムトールン近くでティータイムしているうちに土砂降りの雨に。観光丸に乗っている間じゃなくてよかった…。
…で、店を出る頃にはほぼ止んでいました。なんと運のいい…。
~~
そろそろ日も傾きはじめました。
パーク自体の営業は21時までなのですが、飲食店・販売店以外は17~18頃に閉館になってしまうようです。少々急いでまだ見ていなかったところを回ることに。
【テーマリウム】
IFXシアターの出口付近にちょっとした展示が。
いままで見た中でも一番カタい内容…『ハウステンボスの環境整備』。
汚水処理のしくみ、エネルギー施設、運河内の水の交換…。
…『街』としての設計に、いろいろな工夫がされているのですね。
【ミステリアス・エッシャー】
エッシャーの絵を題材とした短編映画。
ペットの犬の病気を治すため、涸れない泉を探しに行く…という話なのですが、、、
もっとエッシャーの絵を見せてくれた方が面白かったんじゃないかなぁ。
【オルゴールファンタジア】
オルゴールミュージアム
アンティークオルゴールの博物館。
ドラム式、ディスク式、ブック式など様々なタイプのオルゴールが展示されています。
一部は実演もしてくれます。
巨大なオルゴール…多数のパイプ笛と打楽器を自動演奏するシステム…の自動演奏が聴けました。スゴイ迫力。アンプやスピーカーが付いていないとは信じられません。
【ミュージアムモーレン】
風車2
入国ゲート近くにいくつか並んでいる風車のうちの1つは、中に入って見学することが出来ます。らせん式のポンプで水を汲み上げている様子を間近で見られます。
【コムタチン・コムタチン】
風子.jpg
ハウステンボスが舞台になっているアニメーションのようです。
写真は主人公の【風子】
…ええと、ヒトデが好きな娘でしたっけ(違)
某ネズミキャラだったら観客に取り囲まれて大変なのでしょうが…ご覧の通り周りに誰もおらず、僕一人を相手に愛嬌を振りまいてくれました(笑)
もう他に見られる物も無さそうですし、せっかくなので最終回上映を見ていくことにしました。…おーい、観客が数人しかいないぞぅ…。

主人公・風子は魔法が使える女の子。
ある夜、部屋に現れたキャプテン・パールを名乗る女性から
『ビリンダラ・パレード』
を行うように依頼される。
実はそれは、その1年間に死んだ子供達の霊を慰め、
『天使の学校』へと誘うための物だった…。

子供達の霊の歌がスゴイ。
明るいラップ調で、

『私は1歳の女の子、車の中に置き去りにされて、夏の日に干からびて召されました』
『車にはねられ召されました』
『重い病気で召されました』
『いじめいじめで召されました』
『海に落とされ召されました』

…ってオイ!
笑顔でそんな歌を歌うなよ!
結局、風子の活躍で子供達を乗せた船は無事出発していくのですが…。
なんか、後味がちょっと…。
これが終わるとすっかり日が落ちて。
再び【ドムトールン】
ドムトールンライトアップ
ライトアップされたドムトールン。
また展望室に上って、ハウステンボスの夜景を楽しみました。
あとは、土産物を物色して…
なんだかんだで閉園間際まで居座ってしまいました。
パスポートで見られる物はほとんど見られたと思います。
意外に空いていたのは幸いでした。
『時間待ち』はあっても『順番待ち』はまったくせずに済んだし。
ヨーロッパのような町並をみながら散歩するだけでも非日常な楽しみを味わえていいですね。アトラクション狙いの人にとっては広いばかりで退屈に感じるのかもしれませんが。
もし、ハウステンボスがもっと自宅の近くにあって何度も足を運べるなら、磁器の部屋でぼーっとしたり宮殿の庭園で昼寝したりしてみたいです(?)。ガラス吹きやオルゴール組立の体験もやってみたいな。
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【ハウステンボス】
JRハウステンボス駅よりすぐ
開園時間:3/1-1/6 9:00-21:30
      1/7-2末 9:00-20:30
入場料金:大人パスポート5,600円

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