国立科学博物館【大哺乳類展・陸のなかまたち】

国立科学博物館で3/13から始まった【大哺乳類展・陸のなかまたち】に行ってきました。
多少天気が悪かったものの、上野公園の桜も見頃で小中学校がまだギリギリ春休みということもあるのか、かなりの混雑でした。


今年は
『シートン動物記』のシートン生誕150周年
国立科学博物館に膨大な量の動物剥製を寄贈したW.T.ヨシモト生誕100周年
なんですね。
今回の展示はTBS系の番組『飛び出せ!科学君』との共催のようで、音声ガイドにはTV番組の出演者であるココリコの田中直樹さんとタレントの中川翔子さんも登場し、ときどきクイズ出題などをしていました。
説明部分は大塚明夫さんのようです。
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では展示室へ。
まず最初のエリアは【プロローグ】。
哺乳類の、他の種類の生物と違う特徴などを解説。
カモノハシの標本、
ワラビーの袋の標本、
レオポンの標本
などがあります。
レオポン.jpg
これがレオポン。ライオンとヒョウの雑種です。
レオポンは子孫を残せないため、『種』とは認められないんですね。
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第1エリア【哺乳類の来た道】。
中生代に初めて原始的な哺乳類が登場して以来の、哺乳類の発達の歴史を解説。
食肉類、偶蹄類、奇蹄類、長鼻類…
インドリコテリウム.jpg
奇蹄目、インドリコテリウムの頭骨・下顎。
史上最大の陸生哺乳類だそうです。
マンモスの肉片.jpg
展示物のほとんどは化石なのですが、
なんとマンモスの肉片というものもありました。
#…焼いて食べたら美味しいのかな(笑)
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第2エリア【からだ】。
動物の身体の各部について解説。
このエリアは剥製標本や骨格標本が多数並び、もっとも見応えがあります。
爪と歩き方.jpg
様々な爪の形。
何かを引っかけるのに適したかぎ爪、
猛獣の足の爪、
長距離を補講するのに適した平たい蹄など。
角で身を守る.jpg
様々な角の形。
架空の世界にはねじれた角を持った禍々しい生物がよく登場しますが、現存の動物では角があるのは草食動物だけなんですね。
真っ直ぐな角、曲がった角、枝分かれした角、
長い角、短い角、
骨の一部である角、皮膚が硬化した角…。
いくつかの角に触ってみられるコーナーもあります。
毛・哺乳類の色.jpg
様々な毛の色と模様。
縞、斑点などの模様、
色も様々。パンダの白黒のような極端な物もありますね。
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ちょっと珍しい物を発見。
象の鼻.jpg
この薬品漬けになったものは何の標本だか判りますか?
毛が生えていて、ちょっとキモチワルイでしょうか。
【トレマーズ】という映画に出てきた地底生物を連想してしまったのですが…
実はこれ、象の鼻なんですね。
象の鼻には骨格がなく、断面の大半は筋肉のようでした。
象の鼻の穴は人間と同じく2つなのですが、それが鼻の根元まで2本の管で繋がっているんですね。
骨格標本.jpg
骨格標本もずらり。
象の鼻に骨がないということがこちらでも確認できます。
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第3エリア【くらし】。
シートン動物記に書かれたエピソードなどに沿って、
オオカミのなかま
クマのなかま
シカやウシのなかま
ネコ(ライオン)のなかま
イタチのなかま
リスやねずみのなかま
ウサギのなかま
の生態について解説されています。
ホッキョクグマの大きいこと!
剥製だと判っているのに今にも襲ってきそうな迫力です。
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第4エリア【自然を記録した人たち】。
E.T.シートン、W.T.ヨシモト、星野道夫の3人の伝記的な展示がありました。
こうして我々が動物について学ぶことができるのも彼らのおかげです。
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そして最後のエリア【共に生きる】。
既に絶滅してしまった、あるいは絶滅しそうな動物についての展示。
絶滅と考える条件に『50年間目撃されない』というものがあるのだそうですが、現時点で30年間目撃されていない動物もいるそうで…。
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第2会場では、動物の糞の匂いを嗅ぐコーナーもあります(笑)
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というわけで、多数の剥製・化石・骨格標本の並ぶ、見応えのある物でした。
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【大哺乳類展・陸のなかまたち】
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2010/mammal/index.html
開催期間:2010/3/13~2010/6/13
入場料:一般1400円、小学生~高校生500円
(国立科学博物館常設展も見られます)
見学所要時間:1時間半~
【国立科学博物館】
開館時間:9:00-17:00(金曜のみ-20:00)
休館日:月曜

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