岩国城~南蛮風天守閣

錦帯橋を渡って城下を横切りロープウェイ乗り場に着いたころ、丁度第1便が出発する直前でした。


岩国城・ロープウェイ乗り場.jpg
…ってアレ?誰も乗ってませんね…。
2月の朝一番に登城する物好きはいなかったようです(笑)
岩国城・ロープウェイ中.jpg
ロープウェイのゴンドラ中より。
このロープウェイは標高差180mを3分で結んでいます。
…30人のれるスペースに1人。
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案内板によると、ロープウェイ山頂駅から岩国城天守閣までの道は2通り。
車も通れる幅の広い道と歩行者専用の山道。
どちらも道程300m、徒歩5分とあります。
岩国城・山道.jpg
山道を選んでみましたが、写真のようにちゃんと舗装された道なので楽勝でした。
岩国城・天守閣1.jpg
天守閣が見えてきました。
4重6階の天守閣なのですが、3階より4階、5階より6階の方が大きいという風変わりな形をしています。
バランスの悪そうな印象を受ける形状ですが、このような天守閣は『南蛮造』と呼ばれています。
岩国城・天守閣2.jpg
上の写真とは反対側から。
4階と6階が下の階より張り出している様子が判ります。
では天守閣の中へ。
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開場時刻丁度に入口をくぐったのですが…
受付の人が驚いたような表情を浮かべて固まっています。
階上からは電気掃除機をかけている音がうるさく響いてきます。
…あ、まだ当分客なんかこないと思ってたのね…。
まぁとにかく中へ。
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岩国城天守閣は外観のみを復元した鉄筋コンクリート造り。
中は岩国藩主だった吉川家由来の刀剣や甲冑を展示する博物館になっています。
その中でちょっと変わったものといえば…
【刀装銃】
別名【脇差鉄砲】
一見短い刀のように見えるのですが、鞘から抜くと刀身ではなく銃身が現れるというもの。
天保十一年に開発された、と説明がありました。
でもこういう偽装は、当時の武士の価値観に合うのでしょうかね??
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岩国城・天守閣からの眺望.jpg
岩国城天守閣から瀬戸内海を見ています。
旧海軍の停泊地だった【柱島】が見えているはずなのですがどれだかわかりません…。方角としては川の流れのまっすぐ向こうあたりのはずなのですが…。
岩国城・天守閣から見下ろした錦帯橋.jpg
錦帯橋を見下ろしてみます。
錦帯橋の記事でも触れた通り、岩国城天守閣は本来の位置より50mほど錦帯橋寄りにずらして復元されています。
そのおかげで錦帯橋と天守閣は互いの位置から見えるようになりました。
岩国城・北ノ丸公園.jpg
【北の丸跡】。
なぜか町中の児童公園のような遊具が設置されています。
岩国城・旧天守閣石垣.jpg
【天守台】
天守閣の裏手に、本来の天守台の石垣が残されています。
岩国城・大釣井.jpg
【大釣井】
井戸ですが、武器の隠し場所や脱出口としての機能もあった…という説もあり。
どこへ通じているのか確認されているわけではないようですが。
岩国城・時計台.jpg
一回りしてロープウェイ乗り場付近に戻ってきました。
ここは公園になっています。
写真に写っているのはからくり時計。
毎時00分、20分、40分になると…
岩国城・時計台・人形.jpg
曇りガラスになっていた窓が透明になり(液晶?)、中では鵜飼いの人形が動くというもの。
…まぁ、鵜が回転し鵜匠の手がちょっと動くだけなんですが。
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というわけで、南蛮風の独特の形状をした天守閣。
面白いものでした。
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【岩国城】
http://www.iwakuni-kanko.com/kikko/shiro/index.php
開城時間:9:00~16:45(16:30最終入城)
入城料:大人260円/小学生120円(城のみ)
#錦帯橋往復+ロープウェイ往復+岩国城のセット券あり、大人930円/小学生450円

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