宗谷岬の見所は多数の碑や像などがならぶ宗谷公園です。
この写真の左手に写っている坂・階段を登ったところが宗谷公園です。
中央に移っている建物は土産物店・レストラン・展望台ですが、僕が時にはまだ閉まっていました…。
まぁ景色を見ながらのんびり食事をするような時間はないのですが…。
【あけぼの像】
北海道の牛乳生産量100万トン突破・飼育乳牛50万頭突破を記念して建設されたブロンズ像。
人物は作業着姿、台座は牧柵をイメージした物だそうです。
【祈りの塔】
大韓航空機撃墜事件の犠牲者の慰霊と平和祈願の頭。
…もしかしたら若い人は大韓航空機撃墜事件を知らないのかな。
僕はあの事件で『日本のすぐ近くにも戦争の危険があるんだ』と実感したのですが。
【旧海軍望楼】
日露戦争当時に建設された国境監視所。
その後は通信基地・潜水艦監視基地として使用されていたそうです。
稚内市内で唯一の、現存する明治建築。
旧海軍望楼を横から。
宗谷公園の中ではもっとも見晴らしのいい場所に建てられています。
建物の中、および屋上の監視台に立ち入ることはできません。
窓から覗いてみましたが備品などはすべて取り払われているようです。
【世界平和の鐘】
世界の恒久平和を願うモニュメント。
当時の国連加盟国60数カ国のコインから鋳造されたもの。
1号鐘が国連本部、2号鐘がこの宗谷岬、3号鐘は石垣市にあるそうです。
国連本部のものもこれと同様、日本の寺院にあるような形式のものだそうです。
【宗谷海域海軍戦没者慰霊碑】
連絡船【宗谷丸】を潜水艦の魚雷攻撃から護るため楯となり身代わりとして沈没した海防艦の乗組員の慰霊のために建立されたものだそうです。
【宗谷岬灯台】
紅白ツートーンカラーの灯台。
霧笛、無線方位信号の設備もあり。
【子育て平和の鐘】
家庭の平和や地域の平和への願いを込めて建てられたもの。
稚内市民からの募金により作られたそうです。
鐘を叩くためのハンマーも近くにあります。
【平和の碑】
太平洋戦争中に宗谷岬沖で撃沈された米潜水艦と日本商船の犠牲者を慰霊するために日米共同で建立。
やはりここは国境の地。ひとたび戦争になれば危険がすぐそこにあったのですね…。
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現地に行く前はあちこち移動する必要があるのかと思っていたのですが、
実際には上記すべてが狭い範囲に並んでいるので30分でも案外じっくり観ることができました。
開店していた土産物店で最北端到達証明(絵ハガキみたいな物)を購入、見学終了。
バスで稚内市街地に戻ります。