横浜アソビルで開催中の『バンクシー展~天才か反逆者か』を観てきました。存命のアーティストなのに本人無許諾で開催されている展覧会だそうです。
会場の横浜アソビルは横浜駅みなみ東口からすぐ。横浜中央郵便局の裏にあります。
平日午前10時前なのでビル全体が閑散としています。
入場時刻前は、同じフロアのこの部屋で作品紹介ビデオが観られます(あくまで入場時刻待ちスペースなので、チケットを持っている人しか入れません…といってもチェックはされませんでしたが)。
入口はバンクシーのシンボル的なネズミのデザイン。このイベントスペースは昨年うんこミュージアムをやっていたところですね。
いよいよ会場内へ。
最初は『アーティスト・スタジオ』。これはバンクシー本人の作品ではなく、この展覧会のために『バンクシーの仕事風景』を想像して作られたもののようです。
各作品の発見場所でしょうか。
『ケイト・モス』。
構図といい色使いといい、アンディ・ウォーホルの『マリリン・モンロー』を連想させます。
『スープ・カンズ』。
これもアンディ・ウォーホルの『キャンベル・スープの缶』を連想させます。バンクシーは反消費文明を掲げているということで、『広告イラストをポップアートとして成立させた』アンディ・ウォーホルにはいろいろ思うところがあるのでしょうか。
『ブレグジット』。
イギリスの海辺の町ドーバーの建物外壁に描かれた作品。建物の所有者の知らないうちに描かれたものだそうですが、実は同じ所有者の別のビルにもバンクシーの絵が描かれたことがあるとか。
『スマイリー・コッパー』。
重武装の警官の胴体にスマイルマークというアンバランス。
『監視カメラ』。
6枚あるモニタのうち、上段左右と下段中央は展示会場内のリアルタイム画像のようです、っていうか首から下だけですが僕も映ってます(苦笑)。おそらくこの写真上部に写っているカメラで撮影しているのでしょう。
『ウィールド・オフ・ホテル』。
パレスチナ自治区の隔離癖のすぐ隣に建てられた『世界一悪い眺め』のホテルの部屋の再現。まぁベッドだけ見せられても意味がほぼ判らないんですが。
『ディズマランド』。
一見して判るように、超有名テーマパークのパロディ。
『ディズマランド』もう1つ。
転倒した馬車、気を失っている(もしかしたら死んでる…?)プリンセス、そしてそれを夢中で撮影するヤジウマ…といういろいろ皮肉の効いた作品。
このディズマランドは本当に期間限定で開催されていたんだそうです。全体が冷笑的なジョークで出来ているようなテーマパークですが、一度行ってみたいかも…。ディズマランドの様子を撮影した動画が上映されていました。
こちらはバンクシーがたびたびモチーフにしているネズミ関係の作品が集められています。
ネズミの中でももっとも有名らしい『ラブ・ラット』。
これもバンクシーの作品の中では特に有名な『ガール・ウィズ・バルーン』。同じ内容の絵が建物などに数カ所描かれ、版画として販売されたそうです。
バルーン・ウィズ・ガールがオークションで104万ポンドという高値で落札された直後、額縁に仕掛けられたシュレッダーで切り刻まれたという決定的瞬間の動画が上映されていました。バンクシー自身、または支援者がオークション会場に紛れ込んでいて、シュレッダーのリモコン操作やこの撮影を行っていたようです。
記念撮影スポット、かな…?
日時指定予約制、平日朝の枠で入ったのでガラガラでした。
昨年のうんこミュージアムと同じ場所なのですが、うんこミュージアムと較べて展示ボリュームははるかに多いです。ざっと観るだけで1時間はかかると思います。
バンクシー展のデータ
※あらかじめ下記サイトより日時指定チケットの購入が必要です
Web | バンクシー展公式サイト |
会場 | 横浜アソビル2F |
アクセス | 横浜駅みなみ東口よりすぐ |
開催期間 | 2020.03.15~2020.09.27(横浜会場) |
開場時間 | 09:00~23:00 |
休館日 | なし |
入場料 | 平日1,800円、土日祝2,000円 |
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