日本科学未来館『パリ・ノートルダム大聖堂』展

お台場の日本科学未来館で開催中の『パリ・ノートルダム』展、最終日滑り込み見学です。

最終日なので大混雑が予想されましたが、開館直後に入館したためすぐに会場内に入ることが出来ました。

今回の展示では、展示物はこのとおり大型の写真パネルがあるだけで、実はあまり重要ではありません。主役は入場時に渡されるタブレットで、会場の各所にあるマーカーを読み込ませると解説の動画などが表示されるという仕組み。マーカーの場所にたどり着くことさえ出来れば、実は混雑していてもあまり関係なかったりします。

このタブレットのアプリが優れもので、単に解説動画を閲覧するだけではなく、画面上のスライダーを操作することで支店はそのままに時代を変化させて過去と現在の姿を見比べたり、3Dモデルを好きな方向から眺めたりいろいろできます。

ノートルダム大聖堂はパリ中心部・セーヌ川の中州に建設されました。着工1163年~完成1250年、奥行き128m×間口48m×高さ91mの堂々としたゴシック様式の教会です。

現地写真パネルより:大聖堂火災

今回の展示は、2019年4月に発生したノートルダム大聖堂の火災の復旧工事が終わり、2024年12月から一般公開が再開されたことにあわせたものです。ノートルダム大聖堂の歴史だけではなく、復旧工事の様子や、復旧工事により明らかになった建物細部の構造まで、ノートルダム大聖堂のすべてを知ることが出来る展示でした。

ノートルダム大聖堂火災の時に活躍したパリの消防隊の消火服。消防隊の活躍によって大聖堂は全焼失を免れ、貴重な文化遺産が守られました。

会場パネルより:修復工事

修復工事は伝統的な構造を復元する方法がとられたようです。これは内部のドーム天井を復元している様子だと思います。このように内部構造が露わになっているというのも貴重な写真でしょう。

会場の壁には、有名なバラ窓が投影されています。

現地パネルより:バラ窓修復

こちらはバラ窓の修復工事風景のようです。

現地パネルより:ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠

有名なダヴィッドの『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』ですが、タブレットではこの場面を3Dで観ることが出来ます。スワイプ操作であちこちを見回すことが出来るほか、まったく同じ視点のまま現在の様子に切り替えることができ、この歴史上の出来事がちゃんと現在とつながっていることを感じさせます。

こちらはパリ・ノートルダム大聖堂の全体模型です。例によってなんちゃって3D化してみました。

まとめ

というわけで、非常に興味深い展示でした。

つーかこのタブレットのソフトを販売してくれ!

展示会公式サイト:https://notredame-ar.jp

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