3.776mの登山

朝イチで出かけた甲斐あって、脇本城から下山して駅まで戻ってもまだ11時。さて午後はどこへ行くか…と考えて、脇本城からも見えた八郎潟の見学に行くことにしました。

大潟村(八郎潟)へ

JR八郎潟駅に到着。午前中の脇本城見学中は雲が厚かったのですが、天候が回復して快晴に。暑いです。駅前で食事して、八郎潟へむかいます。

バスの本数が少なすぎるので、最初の目的地へはタクシーで向かいます。

八郎潟駅前を出発して数分後、長さ500mもある大潟橋を渡ります。下にあるのは川や海ではなく、八郎潟東部承水路…巨大な湖だった八郎潟のうち、埋められなかった残りの部分です。

八郎潟干拓によってできた大潟村は、周囲すべてをこの承水路で囲まれており、周囲の他の自治体のいずれとも陸地で接していません。大潟村を訪れるには必ず橋を渡る必要があります。

大潟村に入りました。大潟村は全域が干拓によってできた土地であり、水路脇の堤防を除くと起伏がほとんどありません。また幾何的に区画整理されていて、道はkm単位で真っ直ぐです。八郎潟駅と大潟村中心部を結ぶ、バスが通るこの道も約5kmにおよぶ直線で、途中に交差点も信号もありません。日本国内では珍しい風景です。

大潟富士

というわけで、たどりついた最初の見学地は大潟富士、通称『日本一低い山』です。

大潟村は直線の道がまばらに走っているので、地図を見ると目がバグります。地図上で縦横に真っ直ぐ道が延びる様子は区画整理された都市部を思わせますが、都市部では交差点から交差点までが数十m~数百m程度なに対し、大潟村では数kmあります。最初、地図をぱっと見たときは『駅から大潟富士まで歩ける程度の距離なのか?』と勘違いしかけましたが、実は8kmもあります。もし歩くと2時間くらいはかかりますね。ちなみにこのときのタクシー代は3,200円でした。さらに最初『大潟富士』という名前が運転手さんに通じず…しばらく説明して『あ、<低い山>のことか!』…うん、この写真でも『大潟富士』の正式名称より『日本一低い山』の方が目立ってますけどね。

この大潟富士は比高3.776m、標高0mです。つまり周囲の地面が海面より3.776m低いのです。大潟村は干拓地なので、全域が海面より3~4m低くなっています。あ、今さらですが3.776(さんてんなななろく)です。3,776(さんぜんななひゃくななじゅうろく)ではありません。

では登山開始!登山ルートは2つありますが、どちらも難易度は変わりません(苦笑)
まぁ駆け上れば10秒もかかりませんね。

山頂からの眺めです。大潟村は全域が平坦なので、木がない側は遠くまでよく見渡せます。

すぐ近くには中央幹線排水路があり、それを跨ぐみゆき橋が見えています。橋の下をくぐるようにガードレールが見えていますが、これは一般道ではなくソーラースポーツラインというテスト走行コースで、一般車は進入できません(橋の手前で枝分かれした道と平行になっていますが、ガードレールに隔てられて乗り入れできません)。

大潟富士の近くには、八郎潟干拓記念水位塔があります。上に付いている赤い球の中心が海抜0mをあらわしています。つまり本来はあの高さが海面と言うことです。大潟富士の山頂と同じ高さでもあります。

大潟富士の近くのバス停からバスに乗り、大潟村中心部を目指します。

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