唐沢山城について
続100名城登城14城目(通算112城目)は、栃木県佐野市の唐沢山城です。
構造
唐沢山城は唐沢山山頂を本丸とし、尾根に沿って曲輪がほぼ一列に配置される連郭式の大規模な城郭です。関東7名城の1つにも数えられています。
歴史
築城主は大百足退治の伝説のある藤原秀郷で、城の歴史は平安時代の延長5年(927年、1000年以上前!)まで遡ります。その後一度廃城となりますが、平安末期~鎌倉初期に藤原秀郷の子孫が佐野氏を名乗って城を再興した…といわれています(ただし発掘調査などで裏付けられたものではなく、現在見られる遺構は16世紀頃のものだそうです)。
現在本丸にある唐沢山神社は藤原秀郷を祀り、また城内にある避来矢山の名には藤原秀郷の鎧の名が残されています。
見学開始
最寄り駅は東武佐野線の田沼駅です。小さな駅です。
残念ながらコインロッカーは見当たりませんでした。
駅から城址までは道程3km・比高180mほどありますが、幸いなことにほぼ頂上まで車道が続いています。そして駅のすぐ目の前にタクシー会社の営業所が!乗っちまえ!
唐沢山城に向かう途中、秋山川を渡る橋の上から。
唐沢山城はこの正面の山の山頂にあります。
唐沢山神社駐車場に到着。
タクシーで駅からここまで10分ほど、料金は1,200円くらいだったかな?
駐車場は車道に面した入口から見るとそれほど広く思えないのですが、奥行きが深く、50台以上停めるスペースがあります。
駐車場にはレストハウスがあります。
土産物店と食堂があります。食堂は意外にメニュー豊富。
営業時間を確認してこなかったのですが、9時過ぎに現着した時はまだ閉まっていて、11時過ぎに見た時には開いていたので、10~11時ころの開店ではないかと…。
食い違い虎口
駐車場の奥にある食い違い虎口から中に入ります。
食違虎口をVRで。
お城サミットサイトの復元ARでは両側に門・櫓門が設けられて枡形になっているように描かれていますが、この規模の城にしては小振りですね。
天狗岩
食い違い虎口を抜けるとすぐ、天狗岩への上り口があります。
石の階段をどんどん上っていきます。
幅がちょっと狭いので人とすれ違うのが大変かも…
天狗岩の頂上まで来ました。
ここには物見櫓のあったそうです。
条件がよければ初期方向正面に都心の高層ビルがみえることもあるそうです。この日は晴れているものの、遠方は霞んでしまって見えませんが…
かつて唐沢山城から江戸の大火を見た城主・佐野信吉が早馬で江戸に駆けつけたところ、『江戸を見下ろすとはけしからん』と却って家康の不興を買い、廃城を命じられた…というエピソードがあるとか。ウソかホントか判りませんが。
天狗岩はゴツゴツした岩が剥きだしになっています。
どの岩だかが天狗の鼻のように見えることから『天狗岩』の名がつけられたそうです。
武者詰め
天狗岩から下りて城の奥へと進んでいきます。
まずは武者詰。
現在は唐沢山荘などがあります。
なぜか猫が多いです。猫を目当てに来る人もいるようです。
唐沢山神社/唐沢山城址には入場料や参拝料は設定されていませんが、ここから先に進む通路には『奉賛箱』が置かれ、清掃美化のための費用として200円以上の協力が求められています。
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