一乗谷 その1

旅行5日目からは福井県です。福井県初上陸!いままでは前回の金沢・能登旅行の帰りに特急で一度通過したことがあるだけでした。

さて、福井県内最初の訪問地は越前朝倉氏の本拠地であった一乗谷朝倉遺跡です。

一乗谷遺跡について

構造

朝倉氏は南北朝時代までに一乗谷を本拠にしたとされています。

一乗谷は東西を山に挟まれ、南北約3kmに渡ってのびる谷間です。かつてその南北の谷幅の狭まった場所に城戸(土塁など)が設けられ、その間の長さ2km弱・最大幅500mの範囲に城下町が築かれました。中程に朝倉氏の館跡、東側の山上には一乗谷城跡が残り、現在では地域全体で発掘調査が進められています。

今回は山上へは行かず、谷間に並ぶ遺跡を見学していきます。

現地の案内板にあった一乗谷遺跡の中心部の写真です。主要な遺構の位置関係がよく判ります。この写真の左手に進むと上城戸、右手に進むと下城戸、さらにその先にJRの駅があります。

アクセス

アクセスは福井駅前からバスを利用しました。
細長い地域なので、最初にバスで中程の朝倉館まで一気に行ってから北側にあるJRの駅に向かうというプランです。JRの駅と朝倉館の間は道のりで2km弱、城下町南端の上城戸までだと3km近くありますから、往復とも歩いてしまうとちょっと大変です。

というわけで、バスにゆられて30分。朝倉館前バス停で下りると周囲はこんな感じです。この写真は福井から来たバスの進行方向(南)に向かって撮影しています。
橋を渡って東側(写真左)に進むと朝倉館跡、西側(写真右)には発掘調査/平面復元された地区が広がっています。

ちょっと天気が残念な感じですが…。

平面復元地区

まだ朝倉館跡に直行しても会館時間前なので、まずは発掘された雲正寺地区へ。このあたりは遊歩道が整備され自由に見学できるようになっています。
この地区は道路・土塁・石垣などでいくつかに分割されていますが、これはそのうちの一つの門跡です。

雲正寺地区の建物跡。掘立柱式の建物跡が複数確認されているそうです。

復元町並

復元町並の見学可能時刻になったのでそちらへ移動。
ガイダンスビデオを見てから中へ…と、その前に、100名城スタンプゲット。

この地区には山側に重臣の屋敷跡・道を挟んで中級武家屋敷や町人の町屋が並んでいました。現在はかつての町並みが復元されています。塀の石垣や建物礎石は発掘されたものがそのまま使われているそうです。

写真は復元町並の中央を貫く通路です。通りから建物がみえないようになっているんですね。

武家屋敷

武家屋敷の中に入ってみました。井戸を中心に納屋・蔵・主殿が並びます。

主殿の南半分は畳を敷いた部屋で、接客や主人の生活の場でした。
写真は南側中央にある主室です。主人と客が将棋盤をはさんで向かい合っています。

主殿の北半分は板の間や土間で、納戸や台所になっています。
写真は主室に隣接する北側中央、台所です。右奥の人物は魚を鉄の箸で押さえて捌いています。

ここも復元町並の中ですが、まだ発掘調査中のようです。

商家

復元町並、こちらの道が交差する角地に建っているのは商家のようです。

商家の中を見ると、夫人が商いの準備をしています。焼き物を売る店、という設定のようで、売り物である椀や皿が並べられています。奥の納戸の入口からは子供が覗いています。

この建物も中を見学出来るようです。

職人の家という設定だったようで、中には道具類が展示されていました。

データ

復元町並

Webサイト朝倉氏遺跡保存協会のサイト
アクセスJR越美北線 一乗谷 下車徒歩2km
福井駅前より京福バス 一乗谷東郷線 利用、朝倉館前 下車徒歩3分
※鉄道、バスとも2~3時間に1本程度なので要時刻表確認
開館時間09:00~17:00
休館日年末年始
入館料210円(資料館との共通券230円あり)
備考朝倉館跡の100名城スタンプはここ
駐車場、トイレ、飲料自販機あり

※データは2016年3月時点のものです

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