9:30、西表島南東部の大原港に到着。
なんとなーく小さな港を想像していたのですが、ちゃんとした近代的な桟橋でした。
港近くの駐車場には、西表島内の各ツアー向けのバスが並んで駐まってます。そのうち一台に乗車して出発…
さて。
駐車場を出てすぐの交差点には、
信号が。
…そりゃ交差点には信号くらいあって当たり前だろうって?
ま、それもそうですね。
信号の近くには郵便局も見えます。
…郵便局くらいどこにでもあるだろうって?
ま、それもそうですね。
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西表島は、人口2千人。
人口4万5千人の石垣島よりもむしろ面積は広く、その大半は森林になっています。
人が住んでいるのは海岸に近い位置に点在する集落だけで、それらを結ぶのは島東部~北部の海岸沿いを通る県道がほぼ唯一の物。船でアクセスするしかない場所もあるそうです。
島には小中学校が1つずつ。
中学校は全校生徒30人。…誰でも学年ベスト10!
小学校は全校生徒が8人。…学年2位になったら恥かも…。
町を離れると、あちこちにこんな看板が。
『イリオモテヤマネコ飛び出し注意』
こちらは別デザイン。
交通事故で死んでしまうイリオモテヤマネコが少なくないそうです。
わざと車の振動を大きく伝えてイリオモテヤマネコを道路上から追い払う構造、
道路を横断する山猫専用トンネルなどいろいろ工夫はされているそうなのですが。
イリオモテヤマネコは全島で100頭程度と数が少なく、また夜行性のため、観光客がネコを見たとしてもそれは『イリオモテノラネコ』の間違いと言うことで…(バス運転手談w)
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40分ほど走り、島北部の上原港を過ぎたあたりで
もうひとつ信号が。
なぜそんなに信号ばかり気にするか、って?
…実は西表島には、先ほどの大原港近くの物とあわせて
信号が2箇所にしかないのです。
つまり西表島内では、
信号がある風景はレア
なんですねー。
そして、先ほどの大原港近くの信号は、
日本の交通信号機でもっとも南に位置する
という付加価値も(笑)
さらにいえば、西表島の交通量では信号がなくてもとくに問題はないのですが、
島の子供達に『交通ルールを教える』
ことを目的として作ってあるのだそうです。
また、信号の近くにあった郵便局も、
日本で最も南にある郵便局
なんだそうです。
そんなトリビアを聞きながらバスに揺られて1時間。
浦内川の船着き場に到着。
ここから遊覧船(といってもかなり小型ですが)で上流へ向かいます。
浦内川を遡る.wmv
川岸のマングローブを眺めながら。
途中、山肌に『聖紫花(せいしか)』という花らしきものを見ることが出来ました。
西表島と石垣島に自生するツツジ科の植物で、
主に山地など見つけにくい場所に咲くために『幻の花』と呼ばれているそうです。
そんなこんなで約20分後の11:10頃。
船で行ける最上流点、軍艦岩船着き場に到着。