立原道造記念館

湯島~本郷周辺を散策していて発見、寄ってみました。


場所は東京大学本郷キャンパスの弥生門(工学部地区の裏門)の真正面。
小さなビルで1階は受付のみ。展示室は2階と3階にあります。
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ビル外観の通り展示室も狭く展示品の数も多くはありませんが、他では見られないような資料がありました。
まず3階。
立原道造の少年時代の絵、テストの答案(!)、成績表(!!)
成績は『歌唱』を除いてすべて『甲』。優秀だったんですね。
道徳?のテストの答案が展示されていました。回答が優等生的すぎる感じもしますが、時代を考えるとこんな物なのかな??
大学時代の手紙などもありました。
友人に充てたハガキでは肉筆を見ることができます。
あまり上手とは言えない字です。
(昔から東大理系の学生は悪筆らしいですねw)
2階には詩の自筆原稿などが展示されています。
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ここで立原道造を知らない人のために解説。
立原道造は昭和初期に活躍した詩人であり、建築家であり、建築設計図の他にパステル画なども手がけた多才な人でした。
建築の奨励賞である辰野賞を大学在学中に受賞、
詩作でも第1回中原中也賞を受賞するなど双方での活躍を期待されましたが、24歳の若さで病没。
僕は合唱曲で立原道造の名を知りました。
尾形敏幸作曲の【風に寄せて その1】
木下牧子作曲の【夢みたものは】
など、優しく瑞々しくそれでいてどこか儚い印象のある作風には強く人を引きつける魅力があります。
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というわけで、立原道造に思い入れのある人にはいいのですが…
入場料400円であのボリュームでは、不満に思う人も多いかもしれませんね…。
すぐ近くにある弥生美術館・竹久夢二美術館とのセット券1100円もあります。

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