黒部峡谷鉄道2

さらに進んで、【黒薙】駅到着。
ここは一般観光客が乗降できます。
トロッコ列車・後曳橋.jpg
駅のホームのすぐ先に見える鉄橋が【後曳橋】。
下を流れる川から60mという、沿線中最も高い橋。
あまりの谷の深さに、下を覗き込んだ人が思わず後に曳いてしまったことからこの名が付いたとか。


トロッコ列車・水道橋2.jpg
欅平方面に向かって左手、後曳橋とほぼ平行してかかる水道橋。
鋭く深い渓谷の様子がわかると思います。
トロッコ列車・冬期通路.jpg
黒薙駅の先、【出平】駅の少し手前から線路の左手に平行して続く【冬期歩道】。
頑丈そうなコンクリートのトンネルです。
冬、黒部峡谷鉄道が運行していない期間中に発電所などの沿線施設職員が移動に使う通路です。
電車から見やすいのは出平駅付近ですが、宇奈月から欅平近くまでずっと続いているそうです。
トロッコ列車・出平ダム.jpg
【出平ダム】。
黒部川の発電用ダムの中では一番新しいものだそうです。
トロッコ列車・出平駅.jpg
【出平】駅到着。
一般観光客は乗降できない駅ですが、駅自体は規模の大きな物。
何本も平行して走る線路の一つに貨物車が停車中でした。
車内の案内音声でも言及されていたので、停車というか半ば観光用の展示のようです。
もともと黒部峡谷鉄道は発電車などの建設時に資材運搬や作業員の移動のためにつくられたもの。このような貨物車を含んだ編成こそ本来の姿なんですよね。
トロッコ列車・出六峰.jpg
出平駅を出てまもなく、6つの峰が連なる【出六峰】。
トロッコ列車・ねずみ返しの岩壁.jpg
続いて、ほとんど垂直に見える巨大な【ねずみ返しの岩壁】。
高さ200mもあるそうです。
ねずみ返しの岩壁を過ぎると、【猫又】駅。
ねずみと猫がすぐ近くに。
トロッコ列車・黒部川第二発電所.jpg
猫又駅と川を挟んでほぼ対岸にある【黒部川第二発電所】。
篭状の赤い橋が印象的。
トロッコ列車・東鐘釣山.jpg
猫又駅を出発するとまもなく右手に見える【東鐘釣山】。
釣鐘のような形。
標高759m。周囲が崖…。
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この後、終点以外で観光客が乗降可能なもう1つの駅【鐘釣】に停車するのですが、
そちらは帰りにゆっくりと。
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トロッコ列車・ウド谷.JPG
ウド谷。
この谷を渡るウド橋は沿線中ではもっとも高さが低いうちの1つだと思うのですが、
水の流れが近いためにかえって迫力があります。
水量が多い時は列車に向かって水が押し寄せてくるようにも見えるとか。
そしてもう1つ特徴が…。
雪崩の被害を受けるのを避けるため、冬期には橋の上のレールや枕木を取り外して近くのトンネル内で保管するのだそうです。しかもトンネルの入口には中に雪が入らないように扉がついているのだそうで…扉を撮影しようと思っていたのに一瞬過ぎて失敗しました(苦笑)
トロッコ列車・小屋平ダム.jpg
【小屋平】駅からみえる【小屋平ダム】。
ホームに出られないので上部しか見えませんが、高さは50m以上あるそうです。
欅平駅.jpg
8:47、出発から1時間15分で終点の【欅平】駅に到着。
欅平駅・ホーム.jpg
欅平駅ホームは都内の主要駅に匹敵する長いホームが特徴。
15両編成(まぁ1両が小さいですが)のトロッコ列車が停車できるのはもちろん、
観光客向けの便の停車位置のむこうに工事関係者向け列車が停車できるほどの長さ。
山奥とは思えません。

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