笠間城 その3

天守曲輪

本丸から天守曲輪へ。天守曲輪は佐白山山頂部で、本丸とは独立しています。上り口は本丸の奥からすぐです。

両側は空堀の跡かな。
ここから頂上までは、距離は大したことはないのですが一部階段が傾斜が急、というより段が高くステップが狭い箇所があるので上り下りしにくいです。

ジオラマだと土塀で囲まれていますが、具体的にどのあたりなのか現在の地形ではよく判りません。

登り始めて5分と建たずに天守台の下まで到着。
草木に隠れて見えにくいですが、石垣も残っています。ただこの石垣は東日本大震災で一部崩れたまま修復されていない箇所があるそうで、また先日の台風15号でもダメージを受けているため、あちこち柵がおかれていて歩ける場所が限られています。
一応、頂上まで登ることはできそうですが…。

現在、もと天守があった頂上には佐志能神社があります。古びていて質素で小振り、という印象です。

足下の石には加工の跡が見られます。ここまでぐらついている石はなかったのですが、大きさが不揃いだったり上面が水平になっていなかったりで登りにくいことこの上ないです。これから行かれる方はぜひ不整地を歩きやすい靴を用意して下さい。

ブルーシートが掛けられている部分は台風15号で崩れたのでしょうか。神社の奥にまわることはできなさそうです。また壁に穴が空いていたり、床下と石垣の間に大きな隙間があってかなり不安定な印象だったり、いろいろ大丈夫なんでしょうか…

大きな神社ではありませんが、これでも天守台のサイズギリギリです。天守といってもごく小さなものだったのでしょう。現在の神社は平屋ですが、天守は二重だったとされています。

佐志能神社は、天守を解体した部材を再利用して建てられたと言われています。
よく見ると柱には、長方形の穴や溝が掘られています。城だった頃に使われていたホゾ穴でしょうか。

石倉

天守台へ登る階段の上り口付近から分岐して、天守台の裏側の斜面へ抜ける道があります。先の写真だと判りにくい…というか現地でも地図を見て『このあたりに分岐がある』と思って探さないとみつからないかも…

ここから先の道は天守台への上りよりさらに歩きにくいですので、覚悟してどうぞ…。

進んだ先には、大きな石が多数露出しているエリアがあります。ここが石倉です。
天守の裏側にあたる斜面で、井筒屋にあったジオラマでも表現されています。

ここで取れた石で城内各所の石垣を築いたのでしょうか。

斜面の上に向かって鎖が張られています。天守のあたりまで登れるのかな??

二ノ曲輪

本丸に戻り、次は階段で下っていきます。

このあたりが二の丸だと思います。
いまは歩道が設けられている以外にはあまり整備されておらず、『林の中のちょっと広いところ』という感じです。やっぱりどこかでもっと正確な図面を入手してもう一度登城したいなぁ…。

林の中に、かなりしっかり石垣が残っている部分がありました。

次は山以外に残る遺構をまわります。


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