名胡桃城 その4

ささ郭

ささ郭
名胡桃城の先端部にある小振りな郭です。
崖に囲まれているとはいえ本丸の背後が剥きだしになることを避け、搦め手側を守るために作られた郭です。幅14m×長さ31mの細長い形状をしています。

現地案内板の平面図。左方が本郭です。
ささ郭は両側を土塁に挟まれた通路だけの郭でした。現状の写真ではわずかな盛り上がりしか判別できませんが、もとは人の背より高かったようです。

現地案内板の復元想像図。
現状よりむしろ道幅が広い印象が…。

ささ郭の先端部。
平面図によると、このあたりに搦手門があったはずです。
さらに先へ尾根伝いに麓まで道が続いているようですが、現在は通行禁止になっています。

五円玉で『六文銭』を作ってる人がいる…

般若郭

ささ郭が一番奥なので、あとは戻って見学終了…ではありません。

実は、案内所の反対側にある駐車場も、般若郭という郭の跡なのです。
まぁ、いまは本当にただの駐車場で、観るべき遺構もないのですが…

入口付近にはちゃんと案内板があり、平面図も示されています。
本来の般若郭は現在駐車場になっている部分よりはるかに大きく、最大幅56m×長さ80mと本郭と二郭をあわせたほどの面積があったようです。

復元想像図によると、城の中枢である二郭や本郭とは接続せず、外郭からしか入れないようになっていたようですね。
般若郭からは24棟もの建物跡が発見されているそうです。建て替えて位置が重複しているものもあるので、同時に建っていたのは上の復元図のように6~7棟と考えられています。

駐車場から三郭を見ています。間に深い堀があることが判ります。

名胡桃城を外から見る

最後に、駅に戻りつつ名胡桃城を外から見てみます。

名胡桃城から国道17号線を東へ少し進んだところにある湯舟橋の上から名胡桃城を観ています。どこがどこだか判りにくいと思いますが、初期方向正面あたりを拡大すると本郭にあったノボリが見えます。
城内からだとよくわからないのですが、名胡桃城が非常に高い急斜面の上に建っていることがわかります。
(せっかくVRカメラで撮影したので谷底を覗き込んでみて下さい)

データとまとめ

サイトみなかみ町観光協会による名胡桃城の紹介
Google Map名胡桃城跡
アクセスJR上越線【後閑】駅よりタクシー利用(1800円程度)
駐車場あり
開館時間案内所は09:00~16:00
休館日案内所は木曜
入場料無料
続100名城スタンプ案内所内
見学所要時間30分~
城内トイレ案内所内
飲料自販機案内所前
備考

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