日原鍾乳洞

奥多摩駅前からバスで【日原鍾乳洞】へ。


古くて座席の座り心地の悪いバスがガタガタと音を立てながら進んでいきます。
細い道・急カーブ・長いトンネルのつづく30分。
…ここは本当に21世紀の東京なんだよね?
日原鍾乳洞・バス停付近.jpg
たどりついたのは山の中の橋の手前。
『鍾乳洞です~終点です~』
と運転手に言われるまで乗客は誰も下りようとしません。
…そらそーだ、どこに鍾乳洞があるの?という場所だから。
『鍾乳洞へはどうやって行けばいいんですか?』
と聞くと、
『その橋を渡って、右の方の道を6,7分くらい』
とのこと。
というわけでいざ出発。
日原鍾乳洞料金所と入口.jpg
まぁ、細いとはいえちゃんと舗装された車道なわけで。
すぐに鍾乳洞前に到着。
早速チケットを買って入口へ…
日原鍾乳洞・入口.jpg
…って、
なに、この冷たい風は?!
鍾乳洞の入口に近づいただけで判る冷気。
洞窟の類は内部の温度が一定に保たれるため『夏は涼しく冬は暖かい』などと表現されることが良くありますが…
『涼しい』っていうレベルじゃねぇ!
エアコンのかけ過ぎ…よりむしろ大型冷蔵庫を開けたときの冷気に近いかも。
そのまま突入…
さ、寒いよ!
入ってすぐの位置に気温計がありました。
10℃
だいぶ涼しくなったとはいえ、外の気温はまだ23℃くらいはあります。
そこから一気に13℃も下がれば、それは寒いに決まっています。
おまけに狭い!
天井低い!
大人はまっすぐ立って歩けないような場所があちこち。
日原鍾乳洞・通路.jpg
天井からはぽたぽたとしずくがたれ、
足下には水たまり。
…いやそのほうが楽しいんですが。
~~
例によって、不思議な形をした岩の数々。
日原鍾乳洞・船底石.jpg
天井から大きく垂れ下がった、船の底のような形の【船底石】
数カ所、局所的に広くなっている空間の、暗がりの中で見えない天井。
日原鍾乳洞・弘法大師学問所.jpg
弘法大師が修行したとされる場所。
そのすぐそばには不思議な音楽を奏でる【水琴窟】があります。
東南アジアの民俗音楽のような、『水の音』のはずなのに一瞬金属的にも聞こえる、不思議な響きです。
水琴窟の音が聞けます
日原鍾乳洞・三途の川2.jpg
【地獄谷】【三途の川】と進んで、
日原鍾乳洞・最奥1.jpg
最奧部へ。
そこはいままでの通路の狭さがウソのような広大な空間で、
奧にはビル3階分程度の高さのあるなだらかな山があります。
日原鍾乳洞・がま岩.jpg
傍らにはうずくまった巨大なガマがエルのように見える【ガマ岩】。
山へ登る前に、さらに深くへ降りる道を進んでみました。
日原鍾乳洞・十二薬師
そこは小部屋になっていて、すぐ行き止まり。
中央には小さな社。
きらきら光る粒のように見えるのは1円玉!
壁にどうやって張り付いているのかよく判らないのですが。
再び本道に戻って山へ登っていくと…
日原鍾乳洞・縁結び観音1.jpg
頂上にはなぜか【縁結び観音】(『そう見える鍾乳石』ではなく人が作った観音像)。
日原鍾乳洞・縁結び観音2.jpg
アップでもう1枚。
縁結び観音ということで、、、、
ええ、もちろん念入りに拝んできましたとも(自嘲笑)
~~
出口の方へ戻る途中、枝分かれした【新洞】の方にも言ってみました。
日原鍾乳洞・新洞入口.jpg
メインルートの【旧洞】と違って非常に急な階段を上ったり下りたり。
一番高いところは旧洞よりビル5、6階分くらいは登ったんじゃないかな?
近代建築の5階分なんて大したことが無さそうですが。
あちこちから鍾乳石が飛び出している狭い階段です。
屈んだり身体を捻ったりしながらの上り下りはかなり大変です。
登りが一段落したあとも、旧洞とちがい金属などで作られた通路・階段・橋の上を通る部分が多くなっています。
安全のため頭の上まで金網が張ってある場所もあります。
新洞の鍾乳石をいくつか。
日原鍾乳洞・龍王の間
岩の隙間になにか潜んでいそうな【龍王の間】。
日原鍾乳洞・金剛杖
太い石の柱が立ち並ぶ【金剛杖】
その他、様々な奇岩を見られればその苦労の甲斐もあるというものです。
日原鍾乳洞・雨降り岩.jpg
新洞から旧洞へ戻る階段を下るあたりに大きくせり出した【雨降り岩】。ここからかなり下っていきます。見通しが悪く、まるで地獄の底へと降りていくような感覚。下るほど狭くなり、最後は頭をぶつけそうになりながらやっと生還。
~~
というわけで、1時間近くかけて脱出成功w
あー面白かった。
~~
【日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)】
http://www.nippara.com/nippara/syounyuudou/syounyuudou.html
↑割引クーポン券あり(2009.09現在)
無休
入場時間:
 4/1~11/30 8:00~17:00
 12/1~3/31 8:30~16:30
入場料金:大人600円
交通:JR【奥多摩】駅前よりバス『鍾乳洞』行き、終点より徒歩5分
 注:鍾乳洞行きは平日しか運行されていません。
   土日祝は『東日原』行きの終点から徒歩25分程度かかります。
見学所要時間:公式サイトでは40分とありますが、1時間程度かけてゆっくり見ることをオススメします。

タイトルとURLをコピーしました