弘前城

…思ったより駅から遠かった(笑)
弘前城外堀.jpg
25分歩いて、ようやく堀に到達。
ここは弘前城の東側のはずです。


弘前城東門.jpg
というわけで、【東門】から中へ。
現在はこの東門がいちばん駅から近いのでここから入城する人が多いと思いますが、
本来はどうだったのでしょう?
弘前城三ノ丸ピクニック広場.jpg
まずは北の方へ向かってみることにしました。
写真は【三ノ丸】。現在はピクニック広場になっています。
弘前城二ノ丸堀.jpg
二ノ丸の堀。
この日は風も穏やかで、水面は鏡のようです。
弘前城賀田御門跡.jpg
さらに北へ。
四ノ丸へぬける【賀田御門】跡。
門の遺構はまったく残っておらず、
2回直角に曲がる道筋だけが城門の桝形らしさを残しています。
弘前城四の丸.jpg
【四ノ丸】。
四ノ丸が残っている城って珍しいですね?
平地だと縄張りの大半が都市開発されてしまっていることも多いのに。
大部分はただの空き地です。
写真右手にレクリエーション用地、左手には護国神社があります。
そのまま直進して【北門】を目指します。
弘前城北門を内側から.jpg
【北門】。
どっしりした立派な作り。
城内の櫓門のなかで最大規模です。
弘前城北門を外側から.jpg
外側から見るとこんな感じ。
ここは周囲の塀も残っています。
弘前城北門外堀.jpg
北門外の堀。
石垣ではなく土塁で囲まれているのが判ります。
弘前城北門と亀甲橋.jpg
北門外の【亀甲(かめのこ)橋】。
この角度だと近代のものはほとんど見えず、時代劇の中に入り込んだような気分です。
弘前城北門外石場家住宅.jpg
北門外、道路を挟んだ向かいには武家屋敷が保存されています。
弘前城四の丸護国寺.jpg
再び北門から城内に入って四ノ丸を西へ。
護国神社前を通り過ぎ、二ノ丸へ入ります。
弘前城与力番所.jpg
二ノ丸の中ほど、東内門の近くにある【与力番所】。
もとは江戸時代初期に建築されたものと考えられています。
江戸時代中期に一度改修
大正期にいったん別の場所に移築され、
昭和54年に現在の場所(=元の場所?)に再度移築されたそうです。
外観はシンプルです。
内部の見学ができることもあるようですが…
弘前城東内門を外側から.jpg
【東内門】。二ノ丸の入口にあたる問です。
最初に入った【東門】から三ノ丸を横断してまっすぐきた位置にあります。
弘前城玉鹿石.jpg
【玉鹿石(ぎょっかせき)】。
青森県の天然記念物。
濃い緑に黄色の縞模様が入った美しい石です。
弘前城天守閣を二ノ丸より.jpg
そしていよいよ天守閣が見えてきました。
弘前城下乗橋.jpg
この【下乗橋】を渡って本丸へ移動。
登城した藩士はこの橋の手前で馬を下りるように定められていました。
以前は擬宝珠が12支を象った物だったそうです。
本丸と北の郭は有料エリアで、橋を渡りきったところに券売所があります。
弘前城天守閣を下乗橋上より.jpg
さて、ここからが弘前城天守閣の面白いところです。
この写真は下乗橋の上から撮影したもの。
…つまり、本丸の【外側】から見た状態です。
この天守閣の姿をよーく憶えておいて下さい。
弘前城亀石.jpg
天守閣の手前にある【亀石】。
…ええと、どれが亀石なんだろう(おいおい)。
手前の、角にある一番大きな石、でいいのかな?
弘前城天守閣全景.jpg
亀石の写真を挟んだら、さっきの写真はもう忘れてしまいましたか?
これが本丸の【内側】から見た天守閣の姿です。
『間違い探し』というわけでもないのですが…
先ほどの写真とまったく違う姿なのに気付きましたか?
スクロールして見比べて下さい。
【外側】から見える2面は、
破風(三角屋根の部分)がある
窓は狭間のような小さな物が多数並んでいる
しかし、この写真の【内側】から見える2面は、
破風がない
窓は鎧戸付きの大きなもの
という、まったく違う形なのです。
弘前城の天守閣は、他の櫓と同じ程度の大きさしかないんですよね…。
ちなみに弘前城天守閣は、東北で唯一、江戸時代の建築が現存しているものだそうです。
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天守閣内部は資料館になっています。
では中へ…。
弘前城天守閣1階展示.jpg
中へ入ると外観からの印象以上に狭く感じます。
1階の展示室にはこの写真の大名駕籠、武具などが展示されています。
『仇討ち』のエピソードが紹介されていました。
赤石愛太郎という名の弘前藩士が母親を殺した島川吉之進を追って水戸まで行き、そこで本懐を遂げたものの、江戸へ誤送される途中に自害してしまうという悲劇があったそうです(有名な話なのでしょうか?)
弘前城・天守閣・1F仇討ち.jpg
ここにはその赤石愛太郎の遺品、仇討ちに使ったとされる刀が展示されています。
弘前城天守閣2階.jpg
3階展示室。
本丸御殿の模型が展示されています。
弘前城天守閣弘前城模型.jpg
本丸御殿の模型に寄ってみます。
弘前城天守閣からの眺望.jpg
外を見るとこんなかんじ。
高さがあまりないので、眺望はよくはありません。
弘前城本丸全景.jpg
天守閣を出て、本丸を歩いてみます。
この通り現在はただの公園で、本丸御殿の復元は成されていません。
弘前城本丸戌亥櫓跡.jpg
本丸の隅には、この写真の戌亥櫓と、もう一つ未申櫓の台が残っており、
どちらも見晴台として使われています。
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次は本丸から北の丸へ移動。
本丸と北の丸の間は【鷹丘橋】によって結ばれています。
弘前城北の郭武徳殿休憩場.jpg
北の郭には【武徳殿】という休憩所があります。
建物自体は遺構というわけではありません。
弘前城北の郭武徳殿休憩所内部.jpg
中には無料休憩スペース、喫茶、土産物の販売所があります。
弘前・青森の物産を扱っています。
自販機まで青森限定のリンゴジュース。
そして無料休憩スペースの一角には小規模ですが発掘されたものの展示スペースがあります。
弘前城二ノ丸丑寅櫓.jpg
北の郭を出て再び二ノ丸。
写真奧は【丑寅櫓】。
そしてその下は…なぜか児童公園になっています。
弘前城桜のトンネル.jpg
今度は西濠に沿った道にやってきました。
近くの高校の生徒がランニングをしていたり…
ここは通称【桜のトンネル】。
両側の桜が満開の時期は、花びらの降り注ぐトンネルになるのでしょう。
弘前城蓮池.jpg
【蓮池】。
いまはシーズンオフですが…
って、たまには花のシーズンに来たいよなぁ…。
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というわけで、見所の多い弘前城をようやく一周しました。
弘前城追手門.jpg
最後は追手門から城外へ。
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弘前城には、東北唯一の現存天守閣を始め多数の櫓・門が現存し、さらに見事な形の古木名木も数多く城内に存在するなど、非常に見所が多くあります。
三重の濠に囲まれた部分がそっくり城址公園として保存されているため、江戸時代の城の構造・機能を見るにも最適で、城ファンにはオススメです。
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【弘前城】
青森県弘前市大字下白銀町1-1
有料期間:4/1~11/23
入場時間:9:00~17:00(GW期間は7:00~21:00)
入園料金:本丸・北の郭の単独券 大人300円、小中学生100円
     上記+植物園の共通券 大人500円、小中学生150円
見学所要時間:2時間     

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