さよならとしまえん

今月末で営業を終了する遊園地としまえんに行ってきました。
としまえんに行くのは、学生時代以来…10年単位で久しぶりです。目当ては機械遺産のカルーセルエルドラドの撮影で、ジェットコースターの類には乗らないつもりなので(乗ったらおそらく酔って30分は廃人になるし!)パスポートではなく入園のみのチケットを予約しました。

突入!

入園ゲート付近。『閉園まであと3日』の表示が。

馬と豚のマスコットキャラが。以前はなかったと思います(10年以上前だし…)。
なぜ馬と豚かはあとで判りました…。

94年って長いですね…。僕はもちろん、僕の両親も生まれるはるか前です。

通りの真ん中にトムとジェリーのトリックアートが。

カルーセル エル・ドラド

早速やってきました、カルーセル・エル・ドラド
まだ平日の開園直後なので空いています…平日の開園直後のわりには混雑しているのかもしれませんが。

『黄金郷』を意味する『El Dorado』とスペイン語の名前が付けられていますが、1907年のドイツ生まれ。ミュンヘンのオクトーバーフェストで初披露されたこのカルーセルはヨーロッパ各地を巡業しますが、戦争の機運が高まるとアメリカ・ニューヨークのスティープルチェイス遊園地に移設されます。遊園地が閉園になった後は解体されてしばらく保管されていたのですが、1969年に日本に運ばれ、復元作業を経て1971年からとしまえんで稼働しています。生まれてから100年以上、日本に来てからも50年。もはや歴史的建造物で、2010年には機械遺産にも認定されています。

ドイツ生まれであることを示す、ドイツ語のプレート。
『platzwechsel während der fahrt verboten』と書いてあるようですが…えーと、動作中は席を変わるな、とかいう意味かな。もっとロマンチックな言葉かと思ったら単なる注意書きのようです(笑

馬(flying horse)などの像はすべて木製の手彫りだそうです。そのため一体一体表情が違うとか。
ちなみに馬はプラットホーム1(最外周)に12頭、プラットホーム2(その内側)に12頭います。プラットホーム3(いちばん内側)にはいません。

で、豚です。
カルーセル=メリーゴーランドは日本語では回転木馬と訳されるのですが、このエル・ドラドには馬だけではなく全部で6体の豚(funny pig)がいます。

というわけで、マスコットはエル・ドラドの馬と豚をキャラクター化したもののようです。
公式サイトの紹介によると、馬は名前が『エル・ドラド(通称エルちゃん)』、無口だが人懐こい性格で、特技はハンドシェイク(ってどうやるんだよ)。豚は名前が『カルーセル(通称カルちゃん)』、ドイツ語が得意で口癖は『Gluck!(幸せだ!)』。
…だそうです。

アール・ヌーヴォー様式の装飾が施された豪華なゴンドラ。

ゴンドラも1つ1つデザインが異なります。こちらは人の顔が埋め込まれていたりしてちょっと不気味な感じもします。

その他アトラクション

さすがにエルドラドだけでは勿体ないので、酔わないですみそうなウォークスルー型のアトラクションを覗いてみました。

ミラーハウス。特に凝った仕掛けがあるわけでもないのですが不思議な魅力があります。

ミラーハウス内部。
自分自身も他のお客さんも姿が映っていない角度と瞬間が実は地味に難しかった…館内にはそれなりに人がいたので。

昔懐かしい感じのお化け屋敷
人間がお化けに扮しているのではなく、すべて機械仕掛けの自動式なんですが…僕が歩いて行ってもセンサーの反応が鈍くお化けが出てこないよ!人感センサはどこかな、と腕を振り回したりして、あきらめて先に進もうとしたらようやく幽霊が出てきたり。しかし顔の向きがそっぽを向いているということは、本来なら部屋に入ってすぐ出てくるはずの奴だよね…。
…僕は幽霊なみに存在感が薄いのかも知れません。

ランチ

パーク中心部にあるカレー専門店【マサラ】でランチ。マトンカレー870円。
価格は安いし、味も意外にまともな(失礼)マトンカレーでした。

歴史展示

パーク中心部にあるフライングパイレーツ。一発で酔って30分は復活できないので乗りません(笑

目当てはフライングパイレーツの下の建物です。
としまえん開園以来の歴史が展示されています。

歴代のポスターなど。
歴代のCMも上映されていました。見た憶えがあるものも。変なCMも多かったですよね…。

謎解きゲーム

謎解きゲーム(無料)が開催されていたのでやってみました。
無事クリアして景品のシールをもらいました。

冊子に書かれたいくつかの謎はそれぞれ園内の場所を示していて、そこへ行って手がかりを集めると最終的な謎が隠された場所が判る…という形式。まぁ謎解きゲームとしてはよくあるパターンなんですが…
冊子の謎は簡単。しかし、現地へいってみたら手がかりが見つからん!冊子で判る『場所』とは『昔アトラクションがあったスペース』なので、該当する領域は10~20m四方くらいとそれなりに広いです。そのどこかに『てがかり』が隠されているのですが、それがどのようなものがも判らないので発見が物理的に難しかったです。見つけてみたら折り紙大のプレートでした。最初の場所でそれがわかってしまえば2つ目以降は簡単に見つけられました。
まぁ無料にしては楽しめました。

昆虫館

正門から見ると一番奥にある昆虫館
このあたりはジェットコースターなどのアトラクションからは離れているので静かです。

エントランスには巨大なヘラクレスオオカブトの模型がありました。

奥に進むと、本物のヘラクレスオオカブトもいます。しかも触れます
一匹何万円もする、ということが知られているためか、子供が雑に触ろうとすると慌てて親が止める、という光景が繰り返されていました(笑

というわけで、久しぶりの、そして最後のとしまえん。充分に楽し見ました。

しかし、美術館巡りで同じ時間出かけていた日の何倍も体力を消耗したように思います。やはり暑さは確実に身体にダメージを与えるようです。飲料を何本買ったことか…。

閉園後、この場所は都立公園練馬城址公園となるそうです。報道で既にご存じの方も多いと思いますが、城址公園内にはハリー・ポッター関係の展示施設ができる予定(既にワーナー・ブラザースと覚書を締結)とのことです。
機械遺産カルーセルエルドラドはとりあえず分解して保存するとのこと。城址公園内で再開することもあるかもしれません。そうなったら、また観に行くかな…。

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