佐野城について
続100名城巡りの番外篇です。
唐沢山城からの帰り…といっても現着は13時過ぎ…に、昼食のついでに佐野城を見学することにしました。
構造
唐沢山城の南方4kmの平地、南北400m・東西100m・比高10数mほどの南北に細長いの丘の上に中枢部を築いた平山城です。山上は南から三の丸・二の丸・本丸・北出丸と4つの曲輪が1列に並ぶ連郭式とよばれる縄張りになっています。
歴史
唐沢山城の破棄を命じられた佐野氏が、新たに居城としたのがこの佐野城です。城ができる前にこの場所には寺があったのですが、築城に当たって南西1kmの平地に移転。これが『佐野厄除け大師』として有名な惣宗寺です。
見学開始
さて、現在の佐野城には、他にはない大きな特徴があります。
それは…
駅直結!!
上の写真の右が東武&JRの佐野駅、左が佐野城です。
駅からのデッキで直接結ばれています。
城址公園自体も小振りなので、東武線~JRの乗り換えの合間にさっと見学することもできます。
三の丸
デッキの出口が開いているのは三の丸です。
駅の改札前から見るとこんな感じ。本当に『すぐそこ』です。
三の丸全景。
東西約100m×南北約50m(そのうち水平部分は70m×40mほど)、面積は二の丸や本丸の1/3ほどの小振りな曲輪です。また他の曲輪と違って木などがほとんどないため全域が一目で見渡せます。
ここから先、ほぼ真北に向かって二の丸・本丸・北出丸と曲輪が並んでいます。
駅を背にして右手が東、左手が西。方角がわかりやすいです。
※距離は地図上での計測です
駅から近いこともあるのか、三の丸は家族向けの公園になっています。
写真の通りブランコや滑り台など子供向けの遊具も設置されています。
※この後、北出丸まで往復してきたらこの場所は家族連れでいっぱいに!
奇跡的にほぼ無人の状態でVR撮影できました。
三の丸北東隅にある鐘撞き堂。
鐘が外された上にベンチまで置かれ、ただの四阿のようになっていますが…。
三の丸から二の丸に渡るあたりに城址碑があります。
この記事冒頭の地図(発掘調査中の航空写真?)は、三の丸と二の丸の間の案内板にありました。案内板のあるあたりは現在は駐車場に続く車道になっているのですが、もとは三の丸と二の丸を区切る堀切があったのかもしれません。東側にある車道の入口あたりがその名残かな?
また三の丸と二の丸の間には数mの高低差があります。
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