二本松城~その1

白河から東北本線で郡山へ、
さらに福島行きの電車に乗り換え。
車両不具合だなんだでやや遅れて昼過ぎに二本松到着。


二本松駅.jpg
二本松駅。
駅舎は二本松城を象っているのだそうです。
東北の駅百選選定。
白河城と違って二本松城は二本松駅からかなり離れているので、
駅前の地図をよくみて道順を頭にたたきこんでから出発。
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駅から3分ほど歩いたところでやや急で長い上り坂になりました。
あとで調べたところ、最高点まで標高差50mほどあるようです。
二本松城までの道.jpg
坂の途中、普通の民家(だと思うのですが)の塀にこんな掲示が。
応援ありがとう。
…でも多分、普通の人の足だと8分では着きません(笑)
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いったん登り切り、また下ってどうやら現着。
駐車場の隅のようなところにたどり着き、入口がどこだかよくわからないまま近くの階段を上って…どうやら門を通らずに三ノ丸に入ってしまったようです。
二本松城山田脩翁.jpg
なにやら銅像が。
説明書きによると、この銅像の人物【山田脩】は、製糸業を興し二本松の経済発展に功績のあった人物だそうです。
ここで城内の案内板を見つけて本丸へ至る道へ。
二本松城霞ヶ池と藤棚.jpg
城内、【霞ヶ池】前の藤棚。
有名な詩人・高村光太郎の妻、智恵子の生家から移植した物だそうです。
智恵子は二本松の出身なんですね。
二本松城霞ヶ池.jpg
【霞ヶ池】。
季節によっては蓮が咲くそうですが…
向こう岸の木々に隠れるように、二本松城の茶亭【洗心亭】が見えています。
ここからしばらく、庭園としての造形を楽しみながら。
二本松城七つ滝.jpg
まずは【七つ滝】。
これより高い位置にある【るり池】から【霞ヶ池】にむかう流れが、
幾段かの小さな滝を連ねています。
二本松城通せんぼ松.jpg
洗心亭のそば、道をふさぐように大きくせり出した大木。
アカマツかな。
二本松城笠松.jpg
さらに上って行くと、直径10m以上にもなる見事な枝の広がりを持った【傘松】。
樹齢推定300年のアカマツで、【八千代の松】とも呼ばれているそうです。
市指定天然記念物。
二本松城鶴松.jpg
こちらも独特の枝振りの【鶴松】。
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この山に【鶴松】【亀松】という名の2本の霊松があり、旅人の目印となっていたことから
この地を【二本松】と呼ぶようになった…という説があるそうです。
室町初期の話なので、今の【鶴松】のことではないはずですが。
二本松城洗心滝.jpg
【洗心の滝】。
このあたりで本丸までの半分ほど登ったことになります。
二本松城智恵子抄詩碑.jpg
また登って、智恵子抄の詩碑。
碑に使われている石は【牛石】と呼ばれています。
室町時代の畠山氏の二本松城築城の際に夫婦の牛を生け贄にしたところ、その霊は天に昇り身は石に変化した、という伝説があるそうです。
その言い伝えの通り、2つの石がぴったりと寄り添うように立っています。
二本松城智恵子抄詩碑拡大.jpg
石の表面には、
    あれが阿多多羅山
    あの光るのが阿武隈川
という、詩の一節を刻んだプレートがはめ込まれています。
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さらに登って、少年隊の丘。
二本松城少年隊レリーフ.jpg
少年隊の奮戦する様子を描いたレリーフが。
二本松城少年隊慰霊碑.jpg
二本松少年隊顕彰碑。
「この一体の平坦地は『少年隊の丘』と呼ばれ、
 戊辰戦争直前まで砲術道場で学ぶ少年達が稽古を行なった場所といわれています」
(現地の解説より)
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さらに登って…
だんだん階段も急になってきました。
二本松城搦手門.jpg
搦手門跡。
現在残っているのは石垣と門柱の礎石だけです。
二本松城本丸までの階段.jpg
搦手門のすぐそばから、いよいよ本丸へ…
…まだ登るのか…(苦笑)
二本松城本丸石垣.jpg
ようやく本丸石垣前までたどり着きました。立派な石垣です。
最初の駐車場の位置からだと標高差95m、駅からだと130mほど登ってきたことになります。
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長くなりすぎたので続きは別記事にします。

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