NHK技研公開2017

2017.05.25~2017.05.27開催のNHK放送技術研究所一般公開に行ってきました。

ここ数年の展示は4k~8kハイビジョン推しが激しかったのですが、今年はAIやIoTなどとの連携モノを主力にしていたようです。

もちろん大画面によるハイビジョンの展示もありました。例年通りハイビジョン関係は撮影禁止のものが多かったのですが(技術よりコンテンツの問題?)、高精細な画像は何度観ても圧倒されます。今年は解像度だけでなくフレームレートも向上。通常の30Hzで充分と思っていても、120Hzの動画を見せられると明らかに滑らかに動いているのが判りますからね…。


では展示のうち印象に残った物を。

AIによるビッグデータ解析の例。
ツイッターの投稿の内容を判断して、『火事・火災』『列車・交通事故』『気象・災害情報』などに分類するものです。…って、NHKもツイッターからニュースネタを拾ってるんだ…。

複数台のカメラで三次元空間内でのボールの位置を追跡し、ほぼリアルタイムで軌跡を表示するシステム。遅れは0.2秒くらいかな。

22.2chマイク。DSPと組み合わせて特定方向だけ強調するという実演をやっていました。
デモ音源は室内楽アンサンブルだったんですが、こんな視覚的インパクトの強いモノが舞台真ん中に置かれていると…演奏も鑑賞も集中出来ないだろうなぁ…。

メガネなどの道具なしに立体視ができるディスプレイ。写真だと判りにくいのですが、机の中に組み込まれた立体ディスプレイによって、机の上に本が飛び出しているように見えます。

超指向性マイクロホン。従来型(奥の短いもの)より狭い範囲の音をピンポイントで音を拾うことができます。実演あり。

ハイビジョンによる遠隔医療システム。内視鏡の映像を離れた場所で観ることができるという代物。

ラインアレイスピーカ。画面の上下にスピーカが並んでいるのですが、視聴者の後ろからも音が聞こえてくるというもの。スピーカ設置箇所が画面周辺だけなので部屋の形状を選ばずに全方位から音が聞こえてくるようにできます。

奥の大画面では全体を俯瞰する映像が、手前のタブレットでは特定のキャラクタに注視する映像が見られるというもの。注視するキャラクタはいつでも変更可能。

一緒にテレビを視聴して、内容についてお喋りしてくれるロボット。番組の字幕データを受信して会話を組み立てるのだそうです。

なんだこのボッチ仕様!

番組視聴ロボット、なんとなくブッダっぽい(笑)眉間のポッチはカメラで、一緒にテレビを観ている人間の顔を認識している(どちらを向いて喋ればいいか判別している)のだそうです。台座部分にも周囲にマイクが仕込まれていて、話しかけるとその方向を認識して振り向くという仕掛け。
なんだか人間をどんどんダメにしそうなアイテムに思えるんだけど。

IoTとの連携の例。サッカーの中継を観ていると、得点した瞬間に両サイドのインテリア照明の色がチームカラーで点滅し、ディスプレイ手前に置いてあるマスコットロボットが踊り出すというものです。

メディア統合システム。ある番組を観ようとすると、放送電波を受信出来る環境では放送を、放送電波が届かない場所(地下など)ではネットでの動画配信を自動的に表示するというもの。ユーザが自分でアプリを切り替える必要がありません。


平日に行ったせいかスタンプラリーなどのオマケ要素はなし(苦笑)。でも体験型の展示も多く、いずれも10分程度の待ち時間で体験できるため、非常に楽しめました。

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