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高岡城1

高岡大仏の次は高岡城へ。
富山県内で唯一の日本100名城です。

初代加賀藩主前田利長の隠居城だったのが、利長の死後に一国一城令により廃城。
しかし密かに軍事拠点としての機能は維持され続けた…というものです。


高岡大仏から一番近い入口がこの駐春橋
高岡城は大規模な堀に囲まれているので、東側の小竹芝広場以外の各エリアはすべて橋を渡ってのアクセスになります。

地図でみると、湖の中に本丸二ノ丸三ノ丸明丸鍛冶丸という5つの島が浮いているようにも見えます。本丸の三方に二の丸他の曲輪が配置された梯郭式とよばれる形式の平城です。

二の丸

駐春橋を渡った場所は城址公園の南西の端、二ノ丸です。
南北に細長い島で、いまは市民会館があります。

市民会館近く。
地図に望ましき県民像と書かれていたので何らかの像があるのかと思ったら、心構えが記された碑が(笑)。高岡城内には多数の像があるのに、これは紛らわしい…

一  わが富山県民は
 郷土のよい伝統を学び
 自らの長短を反省し
 風土と人情を美しくする
  これがわれらの願いである

とかなんとか。

本丸

市民会館前を通り過ぎて土橋を渡ると本丸です。
この土橋は城時代の遺構で、石垣が保存されています。
本丸側の周に沿う散策路に下りると石垣を観測しやすくなります。

石に『△』や『φ』のような刻印が見えます。
キリシタンに関係があるとか、石工が目印につけたものだとかいろいろ説があるそうです。

本丸の南半分は射水いみず神社になっています。
この奥には市営の弓道場があるそうです。

神社の近くには相撲場も。
相撲場の手前にあった国技の像。

神社の鳥居前を左折して高岡城本丸の北側へ回ります。

そこは…広場。ひたすら広場。本丸屋敷などはまったく残っていません。

この広場の外周に沿って、なぜか近代美術作品が多数並んでいます。
いくつか紹介すると…

澤田政廣『レダ』。
ギリシャ神話のなかの1エピソードですね。
白鳥はゼウスが変身した姿で、(例によって)人妻レダにちょっかいを出しているところ。

朝倉文夫『競技前』。
水泳の競技前、と解説が付いていますが、水着すら着けていません(笑
古代ギリシャの競技のイメージでしょうか。

冨永直樹『私の家族』。
母子3人が仲良く公園へ。
男の子はサッカーが好きなのでしょうか。これから友達を捜して遊ぼうとしているのか、ひとしきり遊んで疲れて戻ってきたところか…。
どういう基準で作品・作家が選ばれているのかはよくわかりません。
地元出身というわけでもないようなのですが。

これは現代彫刻ではなく、河床から引き上げられた高岡城の石垣の石だそうです。
よく見ると切り出しのための穴などが残っているのがわかります。

これは現代彫刻ではなく(いや現代彫刻には違いないのか?) 前田利長公の騎馬像です。
広場の一番奧、一段高くなった場所に立っています。
兜が長い! 遠くからでもどこに大将がいるか丸わかりになってしまう気が…。

彫刻のある広場の裏手には子供向けの遊具がおかれた公園がありました。
…このあたりに天守跡があるはず…

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