岩櫃城 その1

岩櫃城について

11月最初の連休を利用して、群馬県内の続100名城…『真田三城』とも称される岩櫃城・名胡桃城沼田城を回ってきました。

今回の小旅行の最初の目的地、続100名城登城9城目(通算107城目)は群馬県吾妻郡東吾妻町の岩櫃城は、標高802mの岩櫃山の山腹に築かれた山城です。最初に築城されたのは鎌倉時代とされ、戦国時代には真田氏の城となりました。同じく真田氏の城として知られる沼田城(2日目に見学の予定)と上田城(100名城の1つとして数年前に見学)を結ぶ要衝として整備されました。

真田氏は織田氏・徳川氏に対して劣勢となった武田勝頼を岩櫃に迎えようとしたといわれています。要害部から少し離れた場所に、勝頼のために用意された館・潜龍院の跡があるのですが、出発直前に確認したところ要害部と潜龍院跡とを結ぶ二つのルートが先の台風で通行止め/要注意になってしまっていました。山頂を経由して大回りするか、電車で1つ隣の駅まで移動すれば行けなくはないのですが、体力も時間もないため断念しました…。

岩櫃山登山口まで

最寄駅はJR吾妻線の群馬原町駅。小さな駅舎の無人駅です。SUICAなどのICカードは使えません。
待合室・トイレ・飲料自販機はありますが、困ったことに山城攻めにはほぼ必須のコインロッカーがありません。駅前広場にはバス・タクシー乗り場があるようにみえますが、タクシーは常駐しておらず、電話で呼ばないと来ません。

ちなみに同じ沿線のもう少し奥には、ハート型土偶の出土で有名な上郷岡原遺跡、日本一短いトンネル(現在はそこを通る鉄道は廃止・近くを通る国道は通行止めなので最寄り駅から数km歩く)、台風19号で急に有名になった八ッ場ダムがあります。

繰り返しますが群馬原町駅は無人駅です。切符売り場っぽい窓口があり、中に人がいるように見えますが、実はここは観光協会の窓口です。岩櫃城の城印は買えますが切符は買えません。切符は左手前の自販機で。

駅からの眺め。写真左奥、山裾に天守のような建物が見えます。あれが岩櫃城か!

と思って近づいてみると、なんだか様子が変です。

実はこの建物は東吾妻町町役場です。
もとは赤字続きだった温泉施設だそうです。
土曜だったので閑散としています。
※まぁ、知っていて寄ってみたんですけどね。

岩櫃山の平沢登山口観光案内所までは駅から道程で2.7km、比高150mの登り。歩くと40分~1時間はかかるでしょう。今回は時間と体力の節約のため、町役場前からタクシーを利用しました(1600円ほどでした)。
この案内所で続100名城スタンプと、城印(300円)げっと。

案内所内にある岩櫃城の復元ジオラマ。山腹に本丸をはじめとするいくつかの曲輪があったことが判ります。本丸まで山頂ではなく山腹にあるというのは珍しいと思います。

こちらは現状のジオラマ。全域が復元整備されている…とは言い難く、城時代の形状が判別できるのは本丸くらいです。

ジオラマのアップ。今回はこのピンクのコースに沿って、中城の縁をまわった跡は一気に二の丸本丸へと登ります。 ①~⑩は以降の各地点の写真と対応しています。

いざ登城

登山口付近。城址へ向かうには初期方向から左手に分岐した道を進みます。

ルート説明写真の①
案内板もなにもないのですが、たぶん中城、今回観た範囲ではもっともひらけた領域です。

ルート説明写真の②
ここからはやや急な登りです。

ルート説明写真の③
前2日が晴れだったのですが、土が湿気を多く含んですべりやすい状態でした。登りはともかく下りが怖かった…

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