大多喜城 その3

その他の遺構

博物館を出て、高校とは反対側の道を通って駅方面へ戻りながらその他の遺構を観ていきます。
この二の丸公園から天守とは反対側に登ると鐘撞き堂などがあるらしく、復元ジオラマからするとそちらが本来の登城路(搦手)のような気がするのですが、残念ながら上る経路は通行止めになっていました。台風の影響かな。

この急斜面は空堀跡。斜面が大きくえぐれているようには見えますが、堀としてどういう形状になっているのかよく判りません。車道を作る時に山を削って
天守4Fのジオラマでもどの部分に当たるのかよく判りません…。
先ほどの公園で上に登れたら判りやすいのかな?またいつか機会があれば…。

本丸から車道を下って、駐車場のすぐ近くにあるこの岩の裂け目のようなものは大多喜水道。計画は最後の城主松平正質まさただの頃ですが、実際に工事が行始まったのは明治2年、完成は翌明治3年。

中を覗くと、真っ直ぐに伸びた長方形の穴のはるか先に出口が見えます。

大多喜城から坂を下り、ゲートを出たところには町営の駐車場があります。一般の見学者はゲートの先に車を乗り入れることが出来ないため、ここに駐めることになります。駐車料金は24時間まで200円だそうです。

駅に戻る道の途中から、城の麓を流れる夷隅川いすみがわを見ています。城時代は南側の防衛線となっていたことでしょう。当時は領民が魚を捕ることを禁止されていたことから御禁止川おとめがわと呼ばれていたそうです。参勤交代の時にはこの川の『むらさき鯉』を将軍に献上していたとか。
奥に見える橋はいすみ鉄道の鉄橋です。

これで大多喜城の見学は終了。

データとまとめ

城址らしい体裁が整えられているのは本丸跡だけですが、駐車場から本丸に登る途中の空堀跡や、本丸に残る土塁跡、隣接する高校敷地内の薬医門・大井戸を忘れずに見学しましょう。駅の東側にも昔の面影を残す町並みがあります。

サイト千葉県立博物館 大多喜城分館
大多喜町による大多喜城の紹介
アクセスいすみ鉄道 大多喜駅より徒歩15分
大多喜駅までは鉄道の他、品川発の空港連絡バスもある
営業時間09:00~16:30(16:00最終入場)
休業日月曜(祝日の場合は翌日振替)、年末年始、展示替期間
入場料通常200円、企画展開催時は300円
見学所要時間高校の遺構、博物館を含めて1時間~
城内トイレ博物館内
飲料自販機大多喜城下駐車場内、本丸研修館前

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