大宰府政庁跡~1300年前の外交最前線

西鉄で【太宰府】駅から【都府楼前】駅へ移動。
都府楼前駅
ホーム狭っ!


駅からちょっと歩きます。普通の人の足だと15分くらいかかるかもしれません。天満宮のように商店街の中を通っていくのならいいのですが、ただの車道の脇を歩くのでずいぶん遠く感じます…。
太宰府政庁跡歌碑
到着。
『あをによし 寧楽の京師は 咲く花の
  薫ふがごとく 今盛りなり』

万葉集にある、小野老朝臣が太宰府に着任したときに詠んだと言われる歌の歌碑がありました。
~~
今日最初に行った太宰府天満宮は菅原道真が祀られている神社ですが、この『都府楼』は菅原道真が着任した『太宰府の政庁』があった場所です。
役人、雑役、兵士も含めると2000人がここで働いていたと言われています。
当時は九州で最も栄えた場所だったのでしょうが…
昭和40年代に発掘調査される前は農地だったそうです。
大宰府政庁跡3
大宰府政庁跡2
かなり広い土地。ところどころに礎石が並んでいるのがみられます。(ただし石自体はオリジナルではなく復元)
駅名の『都府楼』は大宰府政庁の別名。
現在車道に面している南側の中央部にはかつて正門があり、敷地をぐるりと回廊が囲み、一番北側の奥手に正殿があったとされています。
現在、正殿の位置には石碑が3つ並んで建てられています。
大宰府政庁跡石碑1
大宰府政庁跡石碑2
一番小さい碑の『都督府古跡』しか読めません…。
他の2つは字数がかなり多いようですが、長年風雨にさらされたためか擦れてしまっています。
~~
ところで、もしかしたら『字が違う』と気付いた方もいるでしょうか?地名の『だざいふ』は『宰府』と書くのですが当時は『宰府』と記したのだそうです。そのため、この周辺の関連施設では『大宰府』という表記が多いですね。
~~
近くに【大宰府展示館】なる小さな博物館があったので見学しました。
北九州の城の配置、建築技術、当時の役人の生活の様子などがありました。
展示室の中でも大きな面積を占める『玉石敷の溝(排水溝の遺構)』の展示は必見。一般人が見学できる奈良時代の遺構はかなりレアだと思います。
展示の一つに役人の食事のサンプルがあったのですが、幹部と平役人でかなり献立が違うのが面白いような悲しいような…。意外に品数が多くて美味しそうでしたw
そうそう、ここで100名城スタンプの【大野城】をゲット。
大野城関係の展示もあります。
~~
旅行記の後半はこればかり書いていますが…
暑い暑い暑い!
そろそろ倒れそうです(笑)
西鉄に乗って博多へ。
~~
【大宰府政庁跡】
福岡県太宰府市観世音寺4-6-1
都府楼前駅より徒歩15分
見学自由
入場無料
【大宰府展示館】
http://www.kotodazaifu.net/i03/i03.htm
政庁跡のすぐ隣
休館日:月曜、年末年始(12/28~1/4)
開館時間:9:00~16:30
入館料金:150円

タイトルとURLをコピーしました