新宿歴史博物館

次は、消防博物館からあるいて数分のところにある
新宿区歴史博物館
へ向かいました。
ここはぐるっとパスで入館。


地下の展示室に入るとき、なぜか絵はがき1枚プレゼントサービスが。
何種類かあるうちから、昭和39年の新宿の風景を。
僕が子供の頃、初めてみた新宿の風景とちょっと重なっているかな…
僕が憶えている一番古い新宿は昭和50年ごろのはずなので、写真より10年以上新しいのですが…。
展示は新宿の歴史を追っていく形になっています。
まずは旧石器時代の遺物。
新宿周辺、この歴史博物館の敷地からも土器が発掘されているそうです。
高さ数10cmのかなりおおきな鉢などがみられます。
その次はいきなり飛んで江戸時代に。
内藤新宿
内藤新宿とよばれた時代の町並みは、建物はもちろん木造平屋の小さな物ばかり。
でも街道は現在の新宿通りとほぼ同じなんですね。
次は『近代文学に見る新宿』。
新宿は夏目漱石をはじめ、多くの文学者達が住んでいたそうで。
そして一番スペースを割いて展示してあったのが昭和初期の新宿。
新宿は昭和に入ってから急激に発展したということで、その時代にの風俗や娯楽、日常生活について展示。
文化住宅
実物大の市電や実物大の文化住宅(和洋折衷の庶民向け住宅)の復元模型があって、実際に中に入れました。
鰻丼
食卓には鰻丼が並び(そういう季節ですから?)、洋間に置かれた蓄音機からはなぜか【チゴイネルワイゼン】が流れ、、、、
、、、って本当に当時の庶民がこんな優雅な暮らしをしてたの?
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当時の人々が新宿に遊びに行くとどんなことをしたか。
サラリーマン…
ムーランルージュ(当時人気のあった劇場らしい)のサービス時間帯、20銭
10銭飲み屋で立ち飲み
で合計30銭
学生
中村屋で肉まん
光音座(映画館らしい)で洋画、
紀伊國屋で本を買う
渋谷食堂で食事
歩いて帰る
で合計50銭くらい
有閑マダム
伊勢丹でファッションショー
中村屋でカリー
高野でフルーツ購入
で合計3円50銭くらい
…『○○、プライスレス』とかなんとか続くのではないかと思ってしまいます。
有閑マダムがとびぬけてお金を使っているのは判りますが…
郊外から新宿までの省線(JR)の運賃が5銭とあるので、それを基準にすると、、、
、、、貨幣価値はいまの4000倍くらい?
中村屋の肉まん6銭   …240円(現在は160円)
学生の食事10銭     …400円(今はそこまで安い店は少ないと思うけど)
洋画20銭          …800円(今もこのくらいだったらいいのに)
中村屋のカリー1円    …4000円(今はカリー単品1300円くらい)
フルーツ2円50銭     …10000円!(マスクメロンでも買ったのかな?)
当時はインドカリーって高級な食べ物だったんですね…。
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企画展示は『お弁当箱』。
『弁当箱』にデザイン性を求めるのは日本独特の物だそうです。
料理だけでなく盆や小皿などを効率よく収納できる大型の弁当箱、
全体の形が楼閣のようになっている弁当箱、
茶釜のような形をした弁当箱、、、
水筒(すいづつ)も、ヒョウタン型、太鼓型など遊び心のある物がたくさん。
外国の弁当箱もいくつか展示されていましたが、確かに機能重視の簡素な物ばかり。
そもそも外国では凝った料理を『弁当』として作ることは少なく、単に『食品』を持ち歩いているだけのことが多いようです。
そういえば映画などで見るアメリカの弁当は、ピーナツバターだけを挟んだサンドイッチや厚切りハムと塊のままのチーズがでん!と箱や袋の中に入っているだけですね。
あー、次にどこか旅行に行ったときに、美味しい駅弁があるといいんだけどなぁ、、、
と、アカデミズムとはほど遠い考えが…
お腹が空いてきたので見学終了。
新宿駅までもどって食事をすることに…。
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【新宿歴史博物館】
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/shinjuku-rekihaku.html
東京都新宿区三栄町22番地
開館時間:9:30-17:30
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、その他
入館料:常設展示 大人300円
東京メトロの【四谷三丁目】駅と【四谷】駅の中間くらい、四谷税務署の近くです。

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